カオバン省(Cao Bang)の基本情報│ベトナム63省を徹底解説

カオバン省の特徴
カオバン省の経済発展状況
カオバン省における日本企業の投資状況
関連情報
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カオバン省の特徴

本レポートでは、ベトナムのカオバン省の概要を網羅的に解説する。

地理

カオバン省はベトナムの東北地方に位置し、北側で中国と国境を接している。現在中国との農業貿易が盛んに行われている。

カオバン省の中心はカオバン市で、首都ハノイから国道3号線で286km、ランソン市から国道4A号線で約130kmの距離にある。

人口

2021年のカオバン省の人口は約542,200人で、そのうち都市部の人口は138,200人（25.49％）、農村部の人口は404,000人（74.51％）である。同省の人口密度は81人/ km²である。

労働資源と平均給与

2019年、カオバン省の15歳から49歳までの労働力は36万1千人以上、若年層は約15万人で、人口の28.82％、同省の労働力の50.6％を占めた。

地域の最低賃金：最も高いのはカオバン市（地域III）で364万VND/月、最も低いのは地域IVで325万VND/月である。

インフラ

道路：カオバン省には現在6つの国道が通っており（国道34号、国道34B、国道4A、国道4C、ホーチミン道、等々）、総距離は714kmである。カオバン省と他の省を結ぶ道路、特にランソン省からカオバン省への高速道路が投資・開発されている。

産業の強み

林業：カオバン省には534,004haの森林がある（省面積の90%以上を占める）。同省は植林、木材加工、木材輸出に強みを持つ。

観光：カオバン省は、山、森、川、滝など雄大な自然が織りなす美しい景観が多く、観光地としての潜在的可能性を秘めている。特に、Non Nuoc Cao Bangジオパークはユネスコの世界ジオパークとして認定された。

鉱業：カオバン省は199の鉱業地区があり、鉄、マンガン、鉛、亜鉛など22種類の鉱物が含まれている。そのため、同省は採掘や鉱物処理に有利な条件を多く備えている。

工業団地の数：カオバン省には現在、2つの工業団地と1つの産業クラスターがある。

カオバン省の工業団地の家賃は20USD/m2である。

カオバン省で稼働している工業団地は以下の通りである

工業団地名	面積 (ha)	主な事業内容
De Tham工業団地	92.2	製造業、電子産業、消費財産業、建材製造業、農林産物加工産業
Chu Trinh工業団地	80	運送業、農林水産物加工業
カオバン国境ゲート工業団地	30,130	農林産物加工業業、鉱物加工業、冶金業、建材製造業

カオバン省の経済発展状況

本章では、カオバン省の経済を解説する。

経済成長

2021年のカオバン省のGRDPは17兆4600億ドン（7億5910万ドル相当）に達した。2020年と比較して、2021年の同省のGRDPの成長率は3.33%に達した。

2021年の一人当たりGRDPは3688万VNDに達し、2020年に比べて121万VND増加した。

経済構造：2021年、農林水産業は4兆5060億VNDで22.71％、工業・建設業は3兆995億VNDで20.13％、サービス業は10兆587億VNDで53.35％となった。

企業数

2019年、カオバン省には13のFDIプロジェクトがあり、投資資本総額は223億7500万ドルである。投資プロジェクトは主に貿易とサービス（登録資本の50％以上を占める）であり、そのほとんどが中国の投資家によるものである。

投資誘致のプロジェクト

カオバン省は、観光、農業、林業、国境ゲート経済への投資を呼びかけている。また、同省では、インフラや観光への投資も呼びかけている。

カオバン省における日本企業の投資状況

カオバン省では現在、3,150人が日本への労働者輸出プログラムに参加している。

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