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【2021年最新】ベトナムのマーケティングトレンド10選(前半)

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2021年以降、ベトナム市場でマーケティング活動を展開をする上で重要となる10のトレンドについて解説していきたい。

ベトナムは近年、GDP6~7%の高い経済成長率を維持しており、コロナが感染拡大した2020年においても、東南アジアで唯一のプラス成長を遂げた。中間層及び富裕層が急増しており、今後は消費市場としてのポテンシャルを秘めている。

コロナをきっかけにベトナムでもデジタルトランスフォーメーションが加速している。オンラインショッピング(eコマース)の利用者は現在、都市部の若年層が中心であるが、今後は幅広い年代、地域に拡大していくだろう。今後、ベトナム市場で消費者向けに商品やサービスを展開する上で、ベトナムのマーケティングトレンドは十分に把握する必要があるだろう。

ベトナムのマーケティングトレンド10選(1~5)

ベトナムでは経済発展に伴い、従来のパパママショップを中心としたトラディショナルトレードから、近代的なスーパーマーケットやコンビニエンスストア、ECモールを中心とするモダントレードへの移行が続いている。従来のマーケティング手法に囚われず、ベトナム市場の特性を踏まえ、デジタルマーケティングの手法がより有効的になっていくだろう。

TikTokの台頭

1995年から2012年頃に生まれたベトナムZ世代の若者はデジタルネイティブの世代である。Microsoft Teamsでのリモート学習、Zoom会議が当たり前の世代であり、TikTokがトレンドの中心にある。

2019年3月末までに、ベトナムのTikTokユーザー数は1,200万人(国内人口の約10%に相当)であると報告されている。 現地報道によれば、2020年8月までにベトナムのすべてのモバイルユーザーの30%がTikTokをインストールしていると報道されている。

2020年6月26日、TikTokはベトナムでTiktok for Businessを立ち上げた。 マーケターは、Tiktok Ads Managerにアクセスし、急成長するベトナムの若者をターゲットにしたコンバージョンファネルを分析できるようになった。

Viettel、VNG、Maybelline New Yorkといった多くの有名ブランドがTikTokでのマーケティング活動を成功させている。代表的な例として、大手通信会社のViettelは国内で最も親しまれている歌手ビックフォン氏やサッカー選手のクアンハイ氏がコラボしたキャンペーンを展開した。出所:Decision Lab

出所:BrandsVietnam

V-Rap

若者の間でベトナム語でのラップ(V-Rap)が流行している。ラップ自体はベトナムにとって目新しいものではない。 しかし、2020年9月にヒットしたリアリティTV番組RapViet、Kingof Rapが開始されて以来、若いラッパーがかつてないほどベトナムの視聴者の心をつかんでいる、

ベトナム現地の調査によると、回答者の82.9%以上が、ラップを2020年のトレンドジャンルとして認識している。このトレンドは、今後数年は続くものと考えられる。

企業のキャンペーンとして、ペプシが挙げられ、スポンサーとして、RapViet 2020を後援している。また、Momo(ベトナムのトップeウォレットサービスの1つ)はBinz(Rap Viet 2020のメンター)と協力し、「021」(0対1)という名前のミュージックビデオを制作した。最初の2週間で1,000万回の再生回数を獲得し、Binzの熱狂的なファンによってMomoブランド認知が一挙に拡大した。

出所:Kenh14

ライブストリーム&オンラインイベント

ライブストリームとオンラインイベント

コロナ感染拡大に対して、他国と比較しても厳しいロックダウン政策を展開したベトナム政府であるが、これが結果として、リモートワーク、オンラインイベントの普及に繋がった。インフラ整備が先進国と比較しても遅れているベトナムであるが、通信インフラについては例外だ。国民の多くがスマートフォンといったデジタルデバイスを所有しており、誰もが時間を選ばず、オンラインイベントに参加できる。

ライブストリーム

2019年以来、ベトナムのB2C及びD2Cビジネスではライブストリームがトレンドになっている。FacebookやInstagramなどのSNSからShopeeなどのEコマースアプリまで、ライブストリームを介してほぼすべてのものを販売できるようになっている。製品を見て、売り手と直接交流することで、買い手との信頼関係を築くことが以前にも増して容易になっている。

オンラインイベント

B2B企業にとって、イベントやセミナーは、見込み客との関係を構築するための需要なチャネルとなる。Googleがイニシアティブを持つ、「ベトナムデジタル4.0」ではすべての対面での打ち合わせをYouTubeのオンラインウェビナーに移行した。

オンラインショッピング

2019年、ベトナムでは5,470万人がオンラインショッピングを利用した。これはベトナムの総人口の半分に相当する。 大手ECモールの上位4社はShopee、Tiki、Lazada、Sendoである。

Shopeeは2017年第2四半期にベトナム市場で展開開始したばかりであるが、それ以来、急速にシェアを拡大している。2020年第3四半期までに、彼らは既に四半期ごとに6,270万回の訪問を獲得している。

中小企業から大手の日用消耗品ブランドまで、ほぼすべての人が主要なeコマースチャネルにショップを構えている。 eコマースはベトナムの小売業の未来であると言っても過言ではない。

出所:cafeF

スーパーアプリ

ベトナムの北部の隣国である中国では、WeChatやAlipayのようなスーパーアプリ(別名オールインワンアプリ)が誕生した。このスーパーアプリの誕生はベトナム市場でも同じトレンドが見られ、ベトナムのアプリ市場に大きな影響を与えている。ベトナムのスーパーアプリは次の2つに分類できる。

サービスベースのアプリ:これらのアプリは、初めにサービスのエコシステムを構築し、次に支払いプラットフォームと統合する。幅広いサービスを提供しているため、ユーザーベースは大きいが、支払いオプションは限られている。具体的には、Grab、Now、Baemin、Be(ライドシェアアプリ)やVinID(オンラインモール)などが挙げられる。

モバイル決済ベースのアプリ:これらのアプリは、最初に決済プラットフォームを構築し、次に店舗やショップに接続してモバイル決済を可能にする。これらのアプリは自身の限られたサービスを提供している。具体的には、Momo、Zalo Pay、VNPay、Payoo、AirPay(eウォレット)などが挙げられる

出所:ONE-VALUE作成

まとめ

次回の記事では2021年のベトナムマーケティングトレンドの残り5選についても解説を続けていきたい。今後のベトナム市場のマーケティングトレンドを把握するキーワードとしてはデジタルマーケティング、デジタルトランスフォーメーションがポイントになるだろう。

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