ベトナムで日本のM&A戦略が加速中
2024年のベトナムにおける日本からのM&A(合併・買収)総額は約1億6700万ドルとなり、前年の15億5000万ドルから大幅に減少したものの、取引件数は21件に増加した。このことから、ベトナム市場に対する日本の関心が引き続き高いことが示された。特にサービス業、医療・医療支援、ハイテク、半導体、エネルギー分野が注目されている。
代表的な事例として、Elan社によるTMCベトナム株式の51%取得があり、これは医療関連分野における日本企業の投資戦略の変化を象徴している。ONE-VALUEがこのM&Aを一貫して支援した。これにより、今後日本企業によるM&Aがさらに加速し、両国企業間の連携が一層深まることが期待されている。
また、ベトナムがElan社の東南アジア進出の第一歩として選ばれたのは、同国の私立病院の急増や医療支援サービスの発展可能性に注目した結果である。2025年は、技術、金融、医療分野において日本企業がベトナムで本格的に展開する転機となる可能性がある。
さらに、グローバルな供給網の中国依存からの脱却も背景にあり、日本企業はAIや半導体といった分野への投資を強化している。一方で、ベトナム政府も半導体分野の投資誘致政策を強化しており、日本側との協業が進んでいる。
金融サービスやフィンテック領域も、日本企業の関心を集めており、個人金融ニーズの拡大がM&Aによる市場進出を後押ししている。今後は、ベトナム企業が日本市場へのM&A参入を狙う“逆M&A”の動きも加速し、日越間の経済連携は新たな段階に入ると見られる。
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