ベトナムEC市場の違反対策と制度強化
ベトナム商工省傘下の市場管理・発展局は、EC市場の拡大に伴い、偽造品や知的財産権侵害、詐欺行為が深刻化していると指摘した。2024年には3,400件以上の違反が摘発され、うち1,256件が知的財産権の侵害であった。摘発対象には人気の医薬品やブランド品などが多く含まれ、正規商品の売上とベトナム企業の信用が大きく損なわれている。
ベトナム政府は2023年に「2025年までのECにおける偽造品対策と消費者保護計画」を承認し、違反行為の摘発強化と制度整備に取り組んでいる。今後は消費者からの通報やECサイト上の販売情報を証拠として活用するほか、ブランド企業やECプラットフォームとの連携、啓発活動の推進が重要視されている。
さらに、ベトナム商工省はベトナム公安省と連携し、ECを含む商取引全体の監視を強化するため、まず教科書を対象に商品トレーサビリティシステムの導入を試行する。EC市場の健全化を図るには、法制度や罰則の整備、デジタル技術の活用、執行力の向上が不可欠であるとされる。ベトナム政府は引き続き消費者の権利を守る体制を強化し、違反行為への抑止力を高める方針である。
