はじめに │ベトナム料理とは
ベトナム料理は、主に中国とフランスの食文化が大きく影響しています。ベトナムは中国と隣の国であり、米食文化や主流の料理工程(炒める、蒸す、煮る)などが古くから根付いています。フランス文化の方は植民地時代に定着しました。バインミーでおなじみのパンやコーヒーを始め、胡椒や香辛料はそのときからベトナムに広まっていきました。
一方で、ベトナム料理には魚を発酵させた「ヌクマム」に代表される、独特の調味料も複数存在し、多くのベトナム料理に使用されています。
つまり、中国とフランスという大きく異なる2つの文化の影響と、独自のテイストを併せ持つ点が、ベトナム料理の特徴と言えるでしょう。
また、ベトナム料理は基本的に、魚や肉に対して野菜・香草等を多く使うので比較的ヘルシーといえます。この点で、近年では日本人女性からも人気ですよね。
今回は、ベトナム人の筆者がこれまで訪問した中で、東京にあるおすすめのベトナム料理店を忖度無しで7店紹介していきます。
【渋谷区:恵比寿】Nha Viet Nam (ニャー・ヴェトナム) 本店
住所 | 東京都渋谷区恵比寿南1‐9‐3 石川ビル |
営業時間 | ランチ 11:30~17:00 / ディナー 17:00~22:00 |
電話番号 | 03-3716-8088 |
定休日 | 無休 |
アクセス | JR:恵比寿駅西口 徒歩3分 / 日比谷線:恵比寿駅 徒歩3分 |
料金目安 | ランチ¥1,000~¥1,999 ディナー¥3,000~¥3,999 |
ホームページ | https://nha-vietnam.info/shops/ebisu/ |
渋谷区にあるニャーヴェトナム恵比寿店は、東京のベトナム料理店を語る上では、欠かせないお店のひとつです。2002年に大使館要請のもとに作られ、白と茶色で統一された建物が目印のお店。
衣食住、文化、風習、雰囲気など、現地のベトナムにいるような時間を恵比寿で過ごせるというのがコンセプトで、まるでベトナムに帰ったかのような気持ちになります。
フォーやバインミーなどの定番メニューはもちろんのこと、そのほかにも、ベトナムの鍋や南部のバインセオなど日本では珍しいベトナム料理も味わえます。 ランチや友人との食事、また、飲み会メニューも用意されているので、幅広い用途で利用できます。口コミによると、フォーのスープがほど良い濃さで美味しいと評判ですので、日本人の方にも合う本格派と言えるのではないでしょうか。
調理を担当しているのはもちろんベトナム人シェフなので、味と盛り付け両方でリアルなベトナム料理を味うことができます。
加えて、ベトナム料理店の中でも珍しいペット同伴可能なお店なので、愛犬・愛猫と一緒に食事を味わいたいという方にもおすすめ。
1Fはカジュアルなカフェとショップです。スタッフが現地で買った陶器や雑貨などを購入することができます。そのほかにも、女性に人気の蓮茶や民族衣装であるアオザイなども置いてあります。
2Fはテーブル席、座敷、個室があるレストランです。ベトナムの高級ホテルをイメージして作られた空間では、ゆったりとした時間を過ごせます。
参考:https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13003201/
【江東区:清澄白河】 Diner Vàng(ダイナーヴァン)
住所 | 東京都江東区三好3-10-3 |
営業時間 | ランチ 11:30~14:00 / ディナー 17:00~22:00 (火曜はランチのみ営業) |
定休日 | 月曜日 |
アクセス | 東京メトロ半蔵門線・大江戸線:清澄白河駅より徒歩7分 |
料金目安 | ランチ¥1,000~¥1,999 ディナー¥5,000~¥5,999 |
お店のInstagram | https://www.instagram.com/diner_vang/ |
農園のInstagram | instagram.com/viet_harvest/ |
江東区の清澄白河で人気のベトナム料理屋「Diner Vàng(ダイナーヴァン)。 直営の畑を所有していて、無農薬のパクチーやハーブを中心に栽培しています。そこでとれた野菜やハーブを使っているとことから、強いこだわりが伺えます。 ランチはいつも人気です。
ランチメニューは11:30〜 14:00で提供されていて、サンドイッチのバインミーや米粉麺のフォー、少し辛めの麺料理ブンボーフエがあり、単品では約770〜990円。さらにプラス385円で生春巻き or 揚げ春巻きとドリンクが付けられます。
通常のメニューは他にも、蒸し料理のバインクオンやパパイヤのサラダ、バインセオ、アヒル焼きなどベトナムのローカルで食べられている料理から、ベトナム全土で親しまれる料理まで様々です。
また、ドリンクはベトナムコーヒーやハノイビール、サイゴンスペシャル、 333(バーバーバー)、もち米のお酒などベトナムの飲み物も多く提供しています。
+100円で本日のランチデザートも追加できます。香辛料の効いたベトナム料理を食べた後は、甘いデザートで優勝です。
テーブル席、カウンター席、テラス席のあるこのお店は、天井が高く広々としています。開放感があり、カジュアルながらもおしゃれなベトナムの雰囲気が感じられるでしょう。
【足立区:綾瀬】Việt Nam Xưa(昔のベトナム)
住所 | 東京都足立区綾瀬3-11-18 |
営業時間 | [月~金] 11:00~15:00 17:00~23:30(L.O) [土・日・祝] 11:00~23:30(L.O) |
定休日 | なし |
アクセス | 東京メトロ千代田線:綾瀬駅 徒歩3分(266m) |
料金目安 | ランチ:~¥999 ディナー¥2,000~¥2,999 |
参考 | https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132404/13216073/ |
足立区の千代田線綾瀬駅の高架下にお店を構える、ユニークな店名が耳に残るお店。店名は、店内やメニューで昔のベトナムを表現したかったため、どストレートに名付けられたそうです。そのコンセプトの通り、アットホームな店内とベトナムの家庭的な料理を提供しています。 在日ベトナム人にも人気です。
ランチは11:00~15:00で、ランチセットには、フォーや生春巻き、ベトナム炒飯(コムザン)、バインミー、カレー、タレのついた豚肉とご飯を一緒に味わうコムタムセットなどを提供しています。プラス200円でドリンクも付きます。値段以上にボリュームがあり、高コスパです。
ディナーメニューも豊富で、春巻きやフォー、バインセオ、ベトナム風のハム、肉料理から魚料理など幅広いです。また、ハノイでよく食べられているウナギも食べられます。
【港区:外苑前】An Di(アンディ)
住所 | 東京都渋谷区神宮前3-42-12 1F |
営業時間 | 【火~金】 18:00~21:00(L.O.) 【土・日】 12:00~13:30(L.O.) 18:00~21:00(L.O.) |
定休日 | 月曜日 |
アクセス | 東京メトロ銀座線:外苑前駅3番出口より徒歩約4分 |
料金目安 | ランチ ¥6,000~¥7,999 / ディナー ¥10,000~¥14,999 |
ホームページ | http://andivietnamese.com/ |
参考 | https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131814/13161559/ |
2017年から渋谷区神宮前にお店を構えている、ミシュラン掲載実績のあるベトナム料理店。 ベトナム料理といえば、カジュアルな屋台飯のようなイメージを浮かべる人が多いと思いますが、アンディでは、モダンなベトナム料理をコースで贅沢に味わえるのが特徴です。 洗練された店構えで、店内はウッド調のおしゃれな雰囲気なので、落ち着いて食事を味わうことができます。 日本のベトナム料理店では珍しい、高級なお店です。
平日はディナーのみの営業で、土日はランチ、ディナー共に営業しています。ランチはコースで7800円。前菜から魚料理や肉料理、メインのフォーなどはその季節によって異なった食材が使用されており、季節ごとに訪れても毎回楽しむことができるでしょう。
ディナーはコースで8800円で、もちろんランチと料理が異なります。ディナーでもランチでも、少し大人な雰囲気を味わうことができます。
【新宿区:大久保】ベトナムちゃん
住所 | 東京都新宿区百人町1-19-17 |
営業時間 | ランチ 11:30~15:00 / ディナー 17:30~23:00 |
電話番号 | 03-3365-0107 |
定休日 | 基本無休 ※年末年始等あり |
アクセス | JR総武線:大久保駅 駅から153m |
料金目安 | ランチ¥1,000~¥1,999 / ディナー¥3,000~¥3,999 |
ホームページ | https://www.facebook.com/vietnamchantokyo |
参考 | https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130404/13122530/ |
新宿にほど近い、新大久保で日本人からもベトナム人からも大人気のベトナム料理店「ベトナムちゃん」。 お店のスローガンとして、「人生で初めて食べるかもしれないベトナム料理は絶対に美味しくなくてはベトナム料理に申し訳ない。」という熱いものがあります。
ランチは1000円で3種類あります。そのうち2種類がフォー、残りのひとつは日替わりセットである。セ ットには、揚げ春巻き、生春巻きやサラダなどがついてきます。どれもボリューム満点なので、男性にもおすすめです。
夜には一人飲みでも、大人数でも楽しめるメニューが提供されています。炒めものや春巻き、麺料理からご飯ものまで幅広いベトナム料理を味わうことができます。ビールは、日本のビールとベトナムのビールが6種類提供されていますので、ビールの飲み比べも最高です。
【豊島区:池袋】サイゴンレストラン
住所 | 東京都豊島区東池袋1-7-10 鳥駒第一ビル 3F |
電話番号 | 050-5868-8421 |
営業時間 | [月~金] 11:00~15:00 / 17:00〜22:30 [土・日・祝]11:00~15:00 / 16:30〜23:00 |
定休日 | 年末年始 |
アクセス | JR山手線・埼京線・西武池袋線:池袋駅 東口から徒歩4分 |
料金目安 | ランチ¥1,000~¥1,999 ディナー¥3,000~¥3,999 |
参考 | https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13003983/ |
テレビや雑誌でも話題のベトナム料理店「サイゴン・レストラン」。旬の食材を活かしたベトナム料理が自慢のお店です。東京のベトナム料理店の中でも老舗で、操業はなんと1988年。地元でも昔から通っているお客さんも多いそうです。店内はベトナム独特の内装になっているため、池袋にいながらベトナムにいるかのような雰囲気を味わえます。また、日本人好みの味付けになっている料理が多いのも人気の秘訣かと思います。もちろん、ベトナム人が食べても美味しいです。
ランチは平日でも混んでいる日も多く、すぐに満員になってしまうほど。平日には、パパイヤサラダ、春巻きとフォーやライスなどの一品注文できるサイゴンセットがおすすめ。お値段は1290円。
ディナーは、飲み放題メニューやコースメニューが豊富で、大人数の飲み会や打ち上げなどの利用もできます。ちなみに、予約必須の精神料理(アンチャイ)コースもあるので、ベジタリアンの方にもおすすめです。
池袋西口には2号店もあります。自家製のバケットから作ったバインミーは大人気。また、駅から5分の好立地も魅力的です。
【台東区:浅草】オーセンティック
住所 | (浅草店)東京都台東区浅草1-1-12 浅草地下街 |
電話番号 | 090-4013-8519 |
営業時間 | ランチ 12:00~14:30 / ディナー 18:00~22:00 |
定休日 | 月曜・不定休 |
アクセス | 東京メトロ銀座線・都営浅草線・東武スカイツリーライン:浅草駅から88m |
料金目安 | ランチ¥2,000~¥2,999 / ディナー¥3,000~¥3,999 |
ホームページ | http://authentique.at.webry.info/ |
参考 | https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13103176/ |
駅直結の浅草駅地下商店街にお店を構えるベトナム料理店「オーセンティック」。店名のオーセンティックとは正真正銘の、本物のという意味です。その店名の通り、日本風のアレンジではない本物のトラディショナルなベトナム料理を味わうことができます。
もともと2007年〜2009年まで高円寺にベトナミーズキュイジーヌ・オーセンティックという店名で店を構えていましたが、その後2011年に浅草に移転し、現在に至ります。 千葉県松戸市にもお店があります。
ランチメニューには、フォーやブンボーフエなどが食べられます。
ディナーは、ローカル感漂うベトナム料理の数々を味わうことができます。生春巻きや炒め物など、ビールによく合う一品料理が人気。予約のコースでは、シェフが旬の野菜を使ったベトナム料理を振舞ってくれます。
まとめ
今回は東京にある、おすすめのベトナム料理店7選を紹介しました。昔と比べると、東京のベトナム料理店は本当に増えました。それゆえに、どのベトナム料理店に行こうか迷ってしまう方も多いでしょう。
そんな中ですべてのお店に言えることは、「東京にいながらベトナムを感じることができる」ということです。もちろんベトナム料理も最高に美味しいです。この点は間違いありません。
まだベトナム料理を食べたことない方も、食べたことある方も、是非とも今回紹介した、筆者おすすめのお店を訪問してほしいと思っています。