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ベトナムのカーボンプライシング・CO2クレジットの考察

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ベトナムのカーボンプライシング・CO2クレジットの考察

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ベトナム市場調査レポート販売:ベトナムにおけるCO2クレジット市場動向・取引状況​

ベトナムにおける再エネ・PDP8及びCO2クレジットについての動向が網羅的に把握できる調査レポートを販売しています。

ベトナムにおけるCO2クレジット市場動向・取引状況​

レポートはオンライン販売サイトで即ご購入可能です。

ページ数(企業紹介ページを除く)19ページ
発行年月日:2023年6月8日
発行:ONE-VALUE株式会社
ファイル形式:PDF形式
購入方法:ECサイトでのご購入。または請求書支払いも可能です。

レポートのポイント

▶ベトナム政府機関、国際機関の統計資料・データを活用
ベトナムにおけるグリーン・カーボンニュートラルの動向について、商工省、現地国営紙といった現地行政機関のほか、統計資料やデータを活用し、動向を記載。また、ONE-VALUE独自による政府機関、民間企業、業界団体へのヒアリング調査結果も記載をしています。

▶ベトナムおける再エネ・PDP8に関する情報を網羅
2023年5月15日にベトナム政府によって正式に承認された「第8次ベトナム国家電力計画案を承認する首相決定500号(No.500/QD-TTg)」原文に基づいた統計・データを網羅。ベトナムの電力需要の予測・電源種類別の開発ポテンシャル、電源別設備容量の推移、電源構成比の推移の最新データを記載。PDP8における電源構成の開発目標を記載。

▶ベトナムのCO2クレジット取引・グリーンクレジット・CO2クレジット市場の動向を深掘り
CO2クレジットの取引市場計画、ベトナム国内のCO2排気量の予想値を記載。また、近年ではベトナム国内銀行の融資(グリーンクレジット残高)が増加傾向にあり、ベトナムにおけるCO2クレジット関連市場はポテンシャルが高いと言えます。CO2クレジット売買状況の詳細をベトナム政府機関及び民間情報を基に網羅的に記載しつつ、2028年までのCO2クレジット市場における政府の取り組みも記載。

以下から無料分のレポートです。

はじめに

ベトナムは国土の75%が山地であり、森林面積が大きい国として知られている。豊かな森林資源を有するベトナムは森林関連の経済的なポテンシャルだけではなく、今後のカーボンプライシングにおける排出権取引においてもポテンシャルが高いと期待されている。また、再生可能エネルギーの発達もベトナムのカーボンプライシング推進を後押しする要素である。

ベトナム専門の調査会社である弊社ONE-VALUEは、ベトナムにおけるカーボンプライシング、また炭素クレジット取引の現状、動向等にフォーカスして、積極的に研究等を進めている。

本レポートではONE-VALUEが、ベトナム最大手の林業会社である「ベトナム林業総公社」(以下:VINAFOR)にインタビューした内容をもとにし、ベトナムにおける炭素クレジット取引市場(排出権取引)のポテンシャル、および最新のカーボンプライシングの動向を考察する。

ベトナムのカーボンプライシング・CO2クレジットの考察:VINAFORの外観
VINAFORの外観 出所:vietnambiz

ベトナムの林業については以下の記事で詳しく紹介しています。

ベトナムのカーボンプライシングのポテンシャル

ベトナムは豊かな森林を有する国である。2020年12月31日時点の最新の統計データによると、ベトナム全国の森林面積は14,677,215 ヘクタールであり、森林被覆率(森林率)は約42.01%となっている。そのうち、天然森林の面積が10,279,185ヘクタールと70%を占め、人工林は4,398,030ヘクタールで残りの30%を占めている。

天然森林は2016年の首相指示により伐採禁止となり、木材原料調達を目的とする天然森林伐採が規制されている。そのため、今後天然森林は最も多くのCO2クレジットを生み出せると推測されている。

ベトナムのカーボンプライシング・CO2クレジットの考察:2020年までのベトナムの森林面積の推移

天然森林は限られた資源であるため、長期的には人工林から生み出した炭素クレジットのポテンシャルも高いという見方もある。したがって、林業は長期的に多くの炭素クレジットを生み出す可能性がある。

ベトナム政府が発表した「2021年~2030年(2050年までのビジョン)ベトナム林業開発戦略」によると、ベトナム政府は2030年までに天然森林の面積を維持しながら、森林被覆率を43%に拡大することと、2030年までに森林の栽培面積を平均34万ヘクタール/年のペースで拡大することを目指している。したがって、今後ベトナムでの森林面積は拡大され、炭素クレジットの恩恵をより多くもたらすと予想される。

ONE-VALUEは、バイオマスエネルギーの分野に注力し、ベトナム市場でカーボンプライシングを促進するベトナム最大の植林地を所有する企業であるVINAFORとのインタビューを実施した。我々は、天然林と人工林ともに炭素クレジットが販売される可能性は非常に高いと判断した。

現在、ベトナムの企業だけではなく世界中の企業が、炭素クレジットの価格評価を監視している。ベトナム政府は、炭素クレジットの価値評価の標準や取引メカニズム構築も積極的に推進している。ベトナムの大手企業は、ベトナム市場で炭素クレジットを取引するための基準や実験について、各政府機関と積極的に協力している。今後1〜2年以内に、ベトナム政府は国内企業間の炭素クレジット取引基準とメカニズムを発表すると予測される。

ベトナムの専門家によると、炭素クレジットの価値評価と取引は、林業全体と今後の植林事業にとって非常に重要である。特に、炭素クレジットの取引は、企業や植林業者が植林事業の長期的な方針を見直すようにして、木材の品質や価値を向上させ、林業の生産性を高めていくとみられる。

ベトナムのカーボンプライシング・CO2クレジットの考察:VINAFORの森林
VINAFORの森林 出所:VN EXPRESS

現在、ONE-VALUE はベトナム市場における炭素価格に関する研究・調査活動をリードして、すでに広大な植林地を持つ林業分野の企業とのネットワークがある。これらの企業は炭素クレジットの取引を積極的に推進している。日本企業がベトナムでの炭素クレジット取引に興味をお持ちの場合は、ONE-VALUE(contact@onevalue.jp )までご連絡ください。

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