ホーチミン市代表団が名古屋市を訪問
ホーチミン市人民委員会の議長であるファン・ヴァン・マイ氏を中心とする代表団が、愛知県名古屋市内の複数の日系企業を訪問した。
最初に訪れたのは大手電機メーカーの名古屋工場で、同社は自動化生産関連の生産ライン製品を専門とし、スマートファクトリー向けのソリューション提供に注力している。代表団と同社は、スマートファクトリーのソリューションを都市管理やスマート交通、都市インフラ管理へ導入することについて意見交換を行った。
また、代表団のマイ氏は、ホーチミン市における半導体電子産業分野への投資を希望しており、ホーチミン市として日系企業による投資を歓迎・サポートする姿勢を明らかにした。
その後、代表団は自動車部品製造を主とする大手自動車部品メーカーを訪問した。同社は電子システムや車内エアコン、センシングシステム、半導体デバイスを用いた製品、工業用ロボットなどの7つの領域で事業展開しており、2035年のカーボンニュートラル達成を目標としている。同社に対し、ホーチミン市代表団はホーチミン市への投資機会の詳細な調査のための訪問を提案した。
また、ホーチミン市代表団は、愛知県知事の大村秀章氏との会談も行った。大村知事は、代表団の訪日を歓迎し、2016年に締結された両都市間の協力覚書に言及した。この覚書締結以来、両都市は数多くの協力活動を推進し、関係をより密接にしてきた。日本とベトナムの外交関係樹立から50年を迎えることを背景に、両都市の更なる結びつきの強化が期待される。