ベトナムの首相であるファム・ミン・チン首相が中国に公式訪問
2023年6月28日、ベトナムの首相であるファム・ミン・チン首相は中国に公式訪問し、北京で中国のいくつかの大手企業の経営者と会談をした。
ベトナムと中国の経済関係は複雑であり、地政学的な緊張や領土紛争(例えば、南シナ海問題)などの問題も抱えている。しかし、中国はベトナムにとって最大の貿易相手国であり、2番目の輸出市場になる。両国の経済関係は相互依存が高まっており、両国の経済成長にとってパートナーとなる。特に製造業や電子機器、農産物などの分野での貿易が盛んである。中国の投資によりベトナムの経済成長がより促進していくことが予想される。 今後のベトナムと中国との関係においては、互いの懸念や利害を考慮し、対話と協力が重要とされている。両国は経済的な利益を追求しつつ、共通の利益や地域の安定に配慮することで、より良好な経済関係・政治的関係を築いていくことが考えられる。
会談に参加した中国企業の経営者は以下の通りである。
- Texhongグループの会長、Hong Tian Zhu氏
- Runergyグループの会長、Tao Long Zhong氏
- Energy Chinaグループの会長、Song Hailiang氏
- GOERTEKグループの会長、Jiang Binh氏
- TCLの最高経営責任者、Wang Cheng氏
- 天能グループの会長、Zhang Tianren氏 など
チン首相と中国の大手企業経営者たちはベトナムでの投資やビジネスの拡大について意見交換をした。中国大手企業の経営者陣は、ベトナムの活気ある経済発展を高く評価しており、エネルギー、工業団地インフラ、社会住宅、内陸港、自動車製造、研究開発、ベトナムにおけるサプライチェーンの構築など、複数の分野でベトナムへの投資拡大を希望していることを示した。
また、中国大手企業の経営者陣はベトナム政府と首相に対し、さらなる投資とビジネスに関する条件・法律の整備を求めた。具体的に、行政手続きの改革や安定した電力供給などが挙げられる。