ベトナムの即席麵市場は年々拡大している
ベトナムの即席麺市場は、年々その規模を拡大している。2022年には、ベトナムで約80億食の即席麺が消費されている。(世界ラーメン協会調べ)2019年の約50億食と比較すると、わずか3年で30億食の増加が見られる。特に2020年以降、ベトナムは世界で3番目に即席麺の消費量が多い国となっている。
ベトナム国民一人あたりの年間即席麺消費量は増加傾向にあり、その背景には、ベトナムの経済成長や新型コロナの影響による外食の減少が考えられる。ベトナムでは、外資系企業を含めて約50社の即席麺メーカーが存在している。しかし、市場の大部分は少数の企業がシェアを占めている。
ベトナムの即席麺製品の価格帯は、1,500 – 3,000ドン、3,500 – 5,000ドン、そして7,000ドン以上という三つに分けられ、中価格帯の製品が市場の大部分を占めている。即席麺の需要増加を受け、2020年から2026年までの売上が456.7億米ドルから735.5億米ドルに達するという予測もある。このような背景から、即席麺はベトナムの食文化において、手軽で安価な食事の選択肢として、今後もその存在感を増していくと考えられる。