Vietjet、米企業と64億ドル連携強化
Vietjetは米国のAV AirFinanceと総額3億ドルの資金調達契約を締結し、2025年から2027年にかけて受領予定の約300機の新型航空機導入に向けた体制を強化している。本契約は、Vietjetが米国の主要企業と進めている総額40億ドル規模の金融パッケージの一環であり、同社のグローバル展開戦略を支える重要な布石である。
本契約の署名は、ベトナム政府副首相ホー・ドゥク・フォックの立ち会いの下で行われ、ベトナムと米国の経済・貿易関係の強化を象徴する出来事となった。AV AirFinanceは米国の大手投資会社KKRグループに属し、航空機リースや輸送分野での専門的金融サービスを展開している。
2025年には、Vietjetがボーイング737 Maxの初回納入を受ける予定であり、これは2019年に米国ドナルド・トランプ大統領立会いのもとに発表された200機・総額240億ドルの大型契約に基づくものである。現在、Vietjetはこの契約のさらなる拡大に向けた交渉も行っており、世界的な航空需要の回復と拡大を見越した布石といえる。
また、VietjetはGE、Pratt & Whitney、Honeywellといった米国の航空エンジン・部品企業とも連携を進め、エンジン供給・保守サービスにおいて100億ドル超の契約を結んでいる。さらにMicrosoft、Apple、Google、SpaceXとの技術連携により、航空機内外のデジタル化や通信サービス向上を目指す。これにより、ベトナムと米国間の貿易不均衡の是正にも寄与する見込みである。
現在、Vietjetは115機以上の新世代燃費効率型航空機を運航しており、すでに400機超を発注済みである。国際航空市場における競争力の強化に加え、ベトナムの経済外交戦略の一翼を担う企業としての存在感を高めている。
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