ベトナム電力改革の次段階、再エネ蓄電チームが始動
2025年4月9日、ベトナム商工省エネルギー局は、VEPG(ベトナムエネルギーパートナーシップ)およびGEAPP(グローバル・エネルギー同盟)の支援のもと、「蓄電システム専門チーム(Tổ chuyên trách BESS)」を正式に発足させた。この取り組みは、「第8次電力計画(PDP8)」に基づく再生可能エネルギーの統合と、送電網の安定性向上を目的とする重要なステップである。
蓄電システム(BESS)は、電力の安定供給とピーク時の負荷削減、周波数調整などにおいて不可欠なインフラであり、PDP8の修正案では2030年までに10,000~16,300MWの導入が提案されている。この数値は、エネルギー安全保障および持続可能な経済成長を目指すベトナム政府の強い意志を反映している。
同専門チームは、VEPG傘下の技術作業部会(TWG3)の下で組織され、政府機関、電力企業、研究機関、国際開発機関、各国大使館など多様なステークホルダーが参加。GEAPPの技術支援により、政策助言や規制整備、投資促進の障壁除去などを担い、BESSの本格的導入に向けた道筋を構築する。
発足イベントでは、関係者が政策枠組み、技術基準、投資環境といった課題を共有し、BESSの全国展開を推進するための優先事項を確認した。また、法制度整備、財政メカニズム、電力市場統合、ビジネスモデル開発、技術者育成など、多岐にわたる分野での支援体制が強調された。
この専門チームは、蓄電技術を活用したクリーンかつ信頼性の高い電力システムの構築を目指し、ベトナムにおけるエネルギー転換の先導役として期待されている。
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