2025年Q2におけるベトナム石油・ガスセクターの収益見通しが、VCBS(ベトナム証券投資銀行)によって発表された。上流・中流セグメントの企業は大型プロジェクトとガス増産を背景に堅調な業績を示している一方、製油所など下流部門は原油価格の下落と在庫高価格により収益圧迫を受けている。
上流セグメントの代表格であるPTSC(コード:PVS)は、Q2売上約5,986 億ドン(前年同期比+7%)、純利益239 億ドン(同+14%)を見込む。主力はEPC案件で、CHW2204洋上風力プロジェクト向け33基のモノパイル基礎製造であり、収益の60%を構成。VCBSは通年でも売上3兆1,666 億ドン(+33%)、純利益1,440 億ドン(+2%)の着地を予想している。
一方、ボーリングサービスを提供するPV Drilling(PVD)は、Q2売上2,425 億ドン(+6%)、純利236 億ドン(+79%)。保守後稼働再開したリグや、海外移動案件(PVD IIIのマレーシア→インドネシア移設)によって収益改善が進んでおり、通期売上9,432 億ドン(+2%)、純利735 億ドン(+6%)を見込んでいる。
さらに、パイプコーティング事業のPV Coating(PVB)は、第2四半期に売上244 億ドン(+282%)、純利17 億ドン(+168%)と新興企業ながら急成長。通期見通しも売上710 億ドン(+168%)、純利51 億ドン(+390%)と二桁成長が予測されている。
中流のPV Gas(GAS)は、Q2売上3兆2,415 億ドン(+8%)、純利3,996 億ドン(+17%)。ガスとLPGの販売量増加が寄与し、2025通年では売上10兆6,806 億ドン(+3%)ながら純利10,187 億ドン(–4%)とやや縮小見込み。
下流であるBinh Son Refining(BSR)は売上3兆2,295 億ドン(+32%)と好調だったものの、原油在庫評価損により純利益72 億ドン(–91%)と大幅減益となった。通期では売上11兆3,386 億ドン(–8%)、純利1,609 億ドン(+175%)の見通し。PLX(石油販売大手)はQ2純利836 億ドン(–35%)と低調で、在庫高リスクが重しとなっている。
総じて、2025年Q2は上流・中流企業が底堅く、下流部門には市場変動の影響が継続中である。
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