ベトナムの再生可能エネルギー企業、電力会社「Điện Gia Lai(証券コード:GEG)」は、太陽光、風力、揚水式水力発電など多様な電源を組み合わせ、総発電容量を約1GWまで拡大する方針を明らかにした。2025年第1四半期末時点でGEGが管理する発電容量は約662MWで、同社はベトナム株式市場に上場する中で最大級の再エネ電源保有企業の一つとなっている。
この計画は、2025年4月にベトナム政府が承認した「電力開発計画第8版(PDP8)」の調整版に基づき策定されており、同計画では2030年までに再エネ電源容量を約114GWへ拡大、2050年には533GW超まで引き上げる方針が掲げられている。GEGはこの流れをビジネス拡大の好機と捉え、新たな開発案件の準備を進めている。
具体的には、ロンアン省で開発中の「ドゥックフエ2太陽光発電所(49MWp)」の法的課題が解決され、投資認可の延長手続きを進行中であるほか、ベンチェ省での「VPL風力発電所(30MW)」はすでにインフラ整備を終え、年内にも着工予定。また、ティエンザン省での「タンフードン1風力発電所(100MW)」は、EVN(ベトナム電力公社)との電力購入契約(PPA)補足契約を締結済みで、移行価格(1,813ドン/kWh)に基づく収益見込みが2025年中に約4430億ドンに達すると見込まれている。
加えて、PPA期限切れの小規模水力発電所については、GEGが新たな法制度に基づく契約交渉を進めており、暫定価格として約792ドン/kWhで売電中。一方、投資ポートフォリオ再編の一環として、水力発電会社「Trường Phú」の株式25%を最低価格36億ドン/MWで売却し、総額2180億ドン、税引前利益1200億ドンを見込んでいる。
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