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環境・再生可能エネルギー

ベトナムにおける再生エネルギー:国内最大のLNG基地プロジェクトが承認

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ビントゥアン省、国内最大のLNG基地プロジェクトを承認

7月10日、ベトナム国営石油ガス会社(PV GAS)は、約7万トンのLNG(液化天然ガス)を積載したLNG運搬船をバリア・ブンタウ輸入港で受け入れた。このLNGの供給は、英国の石油大手シェル社(Shell)によるものである。

これはベトナムで初めて輸入されるLNGであり、PDP8(第8次国家電力開発基本計画)の実施に向けた取り組みの一環である。PDP8では、ベトナムは2030年までに13箇所のLNG火力発電所の建設を予定しており、国内の電力供給の14.9%を占め、830億kWhの電力を生産することを目標としている。そのため、LNGの調達に注力している。

バリア・ブンタウでの成功に続いて、2023年7月11日にビントゥアン省人民委員会は、ビントゥアン省のソンミー(Son my)に国内最大のLNG受入基地への投資を承認した。投資額は13億ドルに上る。
このプロジェクトは、第1期で年間360万トン、第2期では年間600万トンのLNGが基地に供給される計画である。このLNGはソンミー第1及び、第2火力発電所で使用される計画である。ソンミーLNG受入基地プロジェクトの第1期の完工は2027年、第2期は2030年を予定している。

LNG火力発電は、石炭や石油に比べ環境に優しく、風力発電や水力発電のように天候の影響を受けない。ビントゥアン省には、石炭火力、水力、風力、太陽光発電を含む発電所が約48カ所あり、総設備容量は6,794MWに相当する。ビントゥアン省は、さらなる再生可能エネルギープロジェクトの誘致も計画しており、国内で最大の電力供給地域となることを目指している。

ビントゥアン省党委員会は今後の方針は、エネルギー産業を主力産業として発展させる方針である。特に、洋上風力発電を始めとする再生可能エネルギーと、LNG火力発電の開発に注力することが決定している。


ソンミー工業団地の起工式にファム・ミン・チン首相が登壇出所:baobinhthuan.com.vn

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