ベトナム政府、再生可能エネルギー推進へ
ベトナムはエネルギー転換を進め、2050年までにカーボンニュートラルを達成することを目標としている。2024年11月に国会が電力法を承認し、再生可能エネルギーの発展を促進するための法的基盤が整備された。ベトナム政府は電力システムの安全性を確保しつつ、適正な電気料金の設定や送電網の整備を進め、持続可能なエネルギー供給を実現する政策を推進している。
ベトナムはASEAN地域で最大の太陽光発電市場を持ち、2020年時点で17GWの発電能力を有している。ドイツ国際協力機構(GIZ)の支援を受け、住宅や公共施設への太陽光パネル設置が進められている。また、デンマークは洋上風力発電を推進し、ベトナム政府の支援により風力発電産業を確立してきた。ベトナムもこの成功例を参考に、適切な政策と資金調達の枠組みを整備する必要がある。
コペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ(CIP)の代表は、デンマークが洋上風力発電を発展させるために長期的な電力購入契約や国際資金調達の仕組みを活用し、安定した投資環境を構築したことを強調した。また、風力発電所を電力網に統合し、北欧地域への供給を可能にするスマートグリッドの開発も進めている。ベトナムが同様の成功を収めるには、送電網の強化と洋上風力発電の統合に向けたインフラ整備が不可欠である。
ベトナムは再生可能エネルギーの潜在能力が大きいが、技術や資金の確保が課題となっている。べ政府は政府は電力供給の安定性を確保するために、天然ガス火力発電と再生可能エネルギーを組み合わせたハイブリッドシステムの導入を進める方針を示している。
ベトナム政府は政策の見直しと法整備を進め、投資家にとって魅力的な環境を整える必要がある。特に、電力価格の明確化や投資基準の設定、国内外の企業の協力を促す規制の導入が重要である。加えて、洋上風力発電の発展には、海域利用計画や建設基準の整備、行政手続きの簡素化が求められている。
再生可能エネルギーの開発は、ベトナムの持続可能な経済成長に不可欠である。ベトナム政府と企業が連携し、インフラ整備と技術開発を進めることで、安定したエネルギー供給が実現できる。


