EC市場の拡大の中、包装材にも配慮した取り組みが求められるベトナム
ベトナムの海洋資源や島嶼の管理、保護を担当する「ベトナムの海と島局」と、国際自然保護基金(WWF)は協力し、ECにおけるプラスチック包装の使用状況を調査し、削減に向けた対策に取り組むことにした。
世界のEC市場は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染症拡大の影響を受けた過去10年間の成長を経て、2022年以降、成長率が鈍化しているものの、2023年から2026年にかけては従来の売上高の2倍以上の成長が予想される。
2023年の世界のEC市場での売上高は6.2兆米ドルに達し、成長率は11%で、全体の売上高の28%を占める。2025年までには、EC市場は7.4兆米ドルに達し、市場全体の31%を占める見込みである。特に東南アジアは高い成長率を示し、2023年にはEC市場が2,000億米ドルを超え、2025年には3,000億米ドルに達する可能性がある。
ベトナムにおいては、2023年のECの市場規模は約173億米ドルと推定され、取引件数は18億4千万件に達する見込みである。また、フードデリバリーサービスの市場規模は約20億米ドルとされている。ECで使用される包装には段ボール箱やビニール袋が含まれ、プラスチック製のテープなども使用されている。
e-Conomy SEAのデータによると、2023年のベトナムのEC市場規模は300億米ドルに達し、2025年には430億米ドルに増加する見込みである。EC市場の売上高は2023年に16%成長し、160億米ドルに達し、2025年には24%成長して240億米ドルに達すると予測されている。配車およびフードデリバリーサービスは2023年に10%成長し、売上高は30億米ドルを超え、2025年には16%成長して40億米ドルに達すると見込まれている。
特にフードデリバリーサービスの売上高は2023年に約20億米ドル、2025年には40億米ドルを超えるとされている。このように、ベトナムのEC市場は急成長を続けており、プラスチック包装の使用削減に向けた取り組みが求められている。