第8次電力計画改訂で再エネ拡大へ
ベトナム政府は、「第8次電力計画(Quy hoạch điện VIII)」の改訂に向け、ベトナム商工省に対して電源構成、送電・配電、電力使用効率、電力価格の見直しを指示した。これは、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを達成し、2025年の経済成長率8%超、2026~2030年の2桁成長、電力供給の安定、地域間のバランスを図ることを目的としている。ベトナム商工省は全国の省庁や地方自治体から電力関連プロジェクトを収集し、3月5日までに計画へ反映させ、3月20日までに最終承認する予定である。
ベトナム政府はまた、電力事業者や外国企業との対話を進め、電力計画実施の障害を除去するための制度整備を進めている。電源構成では、ベースロードの過半数をLNGに置き換え、石炭火力の割合を削減すると同時に、再生可能エネルギーの自家消費型や屋根上太陽光を推進し、電力の輸出も視野に入れる方針である。送電では、洋上風力発電や電力輸出(シンガポール、マレーシア、カンボジア向け)に対応した送電網整備を進める。
また、半導体やAI関連など高電力消費産業への対応、地域間の電力配分の最適化、電力消費の節約対策も講じる。さらに、価格の透明性・競争性を高め、電力供給と経済成長の両立を図る。各電源プロジェクトについては、進捗管理を強化し、特にLNGや洋上風力発電は2030年までの稼働を厳守するとしている。
