ベトナムが挑むAI・半導体戦略
AIと半導体分野で40年の経験を持つクリストファー・グエン博士は、ベトナムにおける両分野の発展に大きな可能性があると評価している。博士は、AIと半導体は独立して発展してきたが、現在は相互に需要を高め合いながら融合していると指摘する。特に地政学的リスクを背景に、米国や欧州諸国は生産拠点の多様化を進めており、ベトナムはその恩恵を受ける立場にあると述べた。
若くて増加中の人口や安定したベトナム政府の政策環境は、ベトナム国内のベトナム企業や外国企業にとって投資先として魅力的である。AIや半導体分野への投資はまだ限定的だが、成長性の高さから今後の資本流入が見込まれている。
ベトナム政府はベトナム商工省を通じて政策支援を強化しており、特にAIを端末に組み込む「エッジAI」や、それに対応した専用のベトナム製半導体チップの設計開発が現実的な成長戦略として有望である。
これらは巨額投資を必要とせず、ベトナム国内の人材資源を活かせる分野でもある。博士は、ベトナム政府のNghị quyết 57などの新政策により、国全体が変革に向けて本気で動いていると評価しており、今後も一貫した政策と迅速な実行が鍵であると提言している。
