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ベトナムの農業のすべて│特徴と課題から今後の展望まで徹底解説

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はじめに
この記事で伝えたいこと
  • ベトナムは農業大国である。特に生産量の多い農産物はコメ、コーヒー、ゴム、カシューナッツ、コショウや果物類などである。
  • ベトナム農業の主な課題としては付加価値が低い、生産性が低い、輸送時のロスが多いという3点が挙げられる。
  • 今後の展望として、スマート農業の普及、コールドチェーンの普及、ブランディングの強化が挙げられる。

はじめに

農業はベトナムにとって非常に重要な中核産業である。ベトナムは肥沃な大地に東南アジア屈指の日射量を併せ持ち、メコン川を始めとする河川・水資源も豊富である。実際に、コメ、コーヒー、ゴム、カシューナッツなど世界トップの輸出量を誇る品目も少なくない。

近年では、農業で出たごみを活かすバイオマス分野や、IT・ICT等の導入によるスマート農業など、複雑な発展を遂げているのがベトナム農業の特徴の1つである。

本レポートでは、ベトナムの農業について網羅的に紹介・解説する。基本的な概要から輸出入の状況、制度、課題、今後の展望など網羅的に言及していく。

ベトナムの農業市場の概観

ベトナムの農林水産業はGDP全体の12.56%を占めている(2021年)。同年の農産物の輸出額は486.5億ドルに達し、輸出額全体の14.4%を占めた。そのうち、耕作は農産物輸出額全体の64~68%を占め、約300億米ドルに達した。

ベトナム農業の特徴

ベトナムでは農業に用いる土地を、以下のように分けることが多い。

一年生作物栽培地:生育期間が1年未満の作物の栽培に使用される土地。

  • ベトナムの主な一年生作物の例:穀物(米、トウモロコシ、キビなど)、工業用植物(サトウキビ、スゲ、ジュートなど)、野菜、薬用植物など。

多年生作物栽培地:一度植えれば何年も育つ作物の栽培に使われる土地。

  • ベトナムの主な多年生植物の例:多年生産業植物(ゴム、ココア、茶、カシュー、ココナッツなど)、果樹(ザボン、オレンジ、竜眼、マンゴーなど)、薬用植物(アニス、シナモン、高麗人参など)など。
多年生作物であるゴムの木の栽培 出所:現地メディアBat Dong San
一年生作物であるコメを育てている田んぼ 出所:ベトナム政府公報

2021年には、一年生作物の栽培地の面積 (6787.1 千 ha) は、多年生作物の栽培地の面積 (4931.3 千 ha) よりも大きくなっている。ベトナムでは一年生作物の栽培地の6割近くが米作に利用されている。

気候

ベトナムは湿度の高い熱帯モンスーン気候で、一年中、温暖な気候と十分な雨量が植物の成長に役立っている。また、南北で気候が異なるため、熱帯・温帯の植物が育てられる。

しかし、ベトナムは毎年、暴風雨や洪水等の水害や高温で乾燥した西風などの自然災害に見舞われ、農業は大きな被害を受けている。

各地域の特徴

ベトナムは自然条件や気候が異なるため、地域ごとに代表的な農産物と栽培の手法がある。

  •  北部内陸・山間地域では、茶、米、果樹(オレンジ、マンゴー、桃、マンゴスチン、ランブータン)などの農産物の生産が比較的多い。
  •  紅河デルタ地域では、高品質の米、野菜、花、果樹(竜眼、オレンジ、グレープフルーツ、パイナップルなど)などの農産物が多く、集約農業とハイテク化の方向へ発展している。
  •  北中部地域は水害等の自然災害の影響を受けやすい地域であり、農産物の生産には特に注意が必要である。柑橘系果樹、茶、ピーナッツ、サトウキビ、薬用植物の生産が多い地域である。
  • 南中海岸地域では、ドラゴンフルーツ、マンゴー、ブドウ、リンゴ、ドリアンなどの耐乾性作物、薬用植物、花の生産が多い。エコツーリズムやマリンツーリズムと組み合わせた特産品の開発にも力を入れている。
  •  中部高原地域は、コーヒー、コショウ、ゴム、茶、カシューナッツ、果樹、薬草などに特化した地域があり、加えて花、観葉植物、野菜を栽培するハイテク農業の開発に重点を置いている。
  •  南東部地域は、ゴム、カシュー、コショウ、サトウキビ、キャッサバ、果樹などの工業作物を栽培している。また、農業に関する科学技術の研究・移転の中心地であり、南東部の各省を対象とした農産物加工の中心地でもある。
  •  メコンデルタ地域は米の特産地であり、国家の食糧安全保障と輸出を担っている。また、果樹、野菜、花、観賞用植物も高い効率で栽培されている。
ベトナムの各地域の代表的な農産物

ベトナムの主な農産物

ここではベトナムの主な農産物について紹介、解説していく。

コメ

2021年に、ベトナム国内の米の生産量は4386万トンに達した。輸出量は624万トン、輸出額は32.9億米ドルに達していた。ベトナムの米の輸出量は現在、世界の米の輸出量の約15%を占めている。ベトナムは世界で2番目に多く米を輸出している国である。これまで、ベトナムの米は150の国と地域に進出している。

ベトナムは世界第2位の米輸出国 出所:現地メディア cafeF

コーヒー

ベトナムのコーヒーは、米と同様に、輸出量ではブラジルに次いで世界第2位である。2021年、ベトナムのコーヒー輸出量は156万トン、30.7億ドル規模に達した。ベトナムのコーヒーは80以上の国と地域に輸出され、世界のコーヒー輸出シェアの14.2%を占めていて、主に生豆の輸出が多い。

ベトナムは世界第2位のコーヒー輸出国 出所:ベトナムのコーヒー企業 DOMINGO coffee

ゴム

ベトナムは現在、世界第3位のゴム輸出国で、2021年の輸出量は193万トン、輸出額は32.4億米ドルである。ベトナムのゴムラテックス収穫量は2021年に126万トンに達し、世界のゴム生産量の8.7%を占める。現在、ベトナムのゴムは世界80以上の国や地域に輸出されている。

ベトナムは世界第3位のゴム輸出国 出所:ベトナム最大のゴム生産企業 国営ベトナムラバーグループ

カシューナッツ

ベトナムは2021年に約609.26万トンのカシューナッツを輸出し、総売上は約37.5億米ドルに達する。2021年、ベトナムは2006年から15年連続で世界一のカシューナッツ輸出国となり、その生産量は世界全体の8割を占める。

ベトナムは、15年連続で世界一のカシューナッツ輸出国 出所:ベトナム政府公報

コショウ

ベトナムは現在、世界最大の胡椒生産国で、輸出量は世界の生産量の40%を占めている。ベトナムの胡椒はこれまで110カ国に輸出されている。2021年、ベトナムは26万3692トンの胡椒を輸出し、そのうち23万1676トンは黒胡椒、3万2016トンは白胡椒であった。総輸出額は9億4870万米ドルに達した。

ベトナムは世界最大の胡椒生産国 出所:ベトナム胡椒協会

2021年、ベトナムの茶の輸出量は127,000トン、214百万米ドルに達し、そのうち紅茶が51%、緑茶が48%、残りはその他の茶類である。ベトナムのお茶は70の国と地域に輸出されている。現在、ベトナムの茶の輸出量は世界第5位、茶の生産量は世界第7位となっている。

ベトナム、世界第5位の茶の輸出国 出所:現地メディア CHO SACH

果物

2021年のベトナムの野菜・果物の輸出額は35.2億米ドルと推定され、そのうち、果物は66.7%を占めている。主な輸出先は、中国、米国、韓国、日本、タイ、EUなどである。果物の中では、ドラゴンフルーツ、柑橘類、文旦、マンゴー、パイナップル、竜眼が主な輸出品目である。

特にドラゴンフルーツは、2021年度の輸出高が10.4億米ドルと、ベトナムが世界をリードしている。中国を主要市場とするほか、ベトナムのドラゴンフルーツは、韓国、オーストラリア、EU、米国、日本といった、高い品質基準を要求する多くの市場に進出している。

ベトナムはドラゴンフルーツの輸出で世界をリードしている 出所:現地物流会社 Tan Nam Chinh

ベトナム農産物の貿易

ここではベトナムがとくに輸出・輸入している農産物を紹介、解説していく。

輸出

ベトナムが輸出している主要な農産物は、野菜・果物、カシューナッツ、胡椒、茶、コーヒー、米、キャッサバ・キャッサバ製品、ゴムの8品目である。

 輸出量(千トン)輸出額(億米ドル)
野菜・果物N/A3.55
カシューナッツ5803.64
1270.21
コーヒー1,5603,07
6,2403.3
キャッサバ・キャッサバ製品2,8801.18
ゴム1,9603.28
胡椒2610.93

現在、日本はベトナムにとって3番目に大きな野菜・果物の輸出先である。2021年、ベトナムの日本への野菜・果物輸出額は153.2百万米ドルに達した。特にベトナムの果物がますます日本人に好まれている。これまで、ベトナムはココナッツ、パイナップル、ドリアン、バナナ、ドラゴンフルーツ、マンゴー、ライチの8種類の果物を日本へ輸出している。

ベトナムのライチ出荷の様子。ベトナムはライチの輸出量が世界第2位で、日本にも輸出している。 出所:現地メディア cong thung

輸入

ベトナムが輸入している主な農産物は、大豆、小麦、トウモロコシ、米、野菜・果物の5品目である。ベトナムの農産物の主な輸入先は、中国、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、タイである。以下はベトナムが輸入している主な農産物の一覧である。

 輸入量(千トン)輸入額(億米ドル)
大豆2,0201.18
小麦4,6801.38
トウモロコシ10,0302.88
10000.3
野菜・果物N/A1.48

現在、ベトナムが日本から輸入している果物は、リンゴ、日本ナシ、温州みかんの3種類である。種類は多くないが、日本の果物は品質が高く高価なため、多くのベトナム人に贈答用として好まれている。

高級品としてベトナムで販売される日本のリンゴ 出所:ベトナム現地新聞 タインニエン

ベトナム農産物の貿易については以下の記事で詳しく紹介しています。

ベトナム政府の方針

ベトナムでは2022年初頭に、首相が「2021年~2030年における農業農村の持続可能な開発戦略と2050年のビジョン」を承認する決定第150/QD-TTg号を発行した。以下は決定における代表的な政策である。

持続的で環境にやさしい農業の開発

ベトナムは、2030年までに農業セクターでの温室効果ガス排出量を2020 年比で 10%削減することを目標としている。従って、有機農業又はエコロジー農業の発展、環境に優しい生産プロセスの適用、投入資材や資源の合理的かつ経済的な利用が奨励されている。

IT技術の活用を推進する

農業生産の機械化・自動化・IT化を推進し、スマートアグリ(ハイテク農業)の発展を目指す。農産物の生産、収穫、保存、加工に至る全段階のインフラ、機械、人材、技術の開発に国内外企業が積極的に投資するよう奨励する。

連携モデルの開発を推進する

農業における連携モデルの開発を推進する。

  • セクター間:農業と工業の組み合わせ(農産物加工、廃棄物・副産物リサイクル、再生可能エネルギー生産など)、農業とサービスの組み合わせ(体験観光、農産物取引サービスなど)
  • 地域間:大規模産地の形成
  • 農家と企業の間
  • 国内バリューチェーンとグローバルバリューチェーンの間

農業に投資する企業への優遇政策

ベトナム政府の政令第57/2018/ND-CP号は、農業・農村地域に投資する企業に対するいくつかの優遇・支援政策を定めている。

具体的には、農業・農村分野のプロジェクトは、土地使用料の免除・減免、地代の免除・減免、人材育成、市場開拓、インフラ投資などの面で支援されることになる。

特にスマート農業(ハイテク農業)分野の投資プロジェクトについては、研究・プロジェクト実施のための資金の7〜8割を政府が支援する。

ベトナム農業の課題・問題点

本章では、ベトナム農業の課題を挙げていく。

付加価値が低い

ベトナムは世界有数の農産物輸出国であるにもかかわらず、ベトナムの輸出農産物の付加価値はまだ低い。ベトナムでは農産物の加工とブランディングが進んでいないためである。

まず、現在のベトナムでは、農産物は生産量の5〜10%しか加工されていない。近代的な加工工場の数が少なく、ほとんどは効率が良くない手作業である。また、加工者と生産者間での連携もうまくいっていない。

次に、ほとんどのベトナムの農産物は適切なブランディングがされていない。農家や関連する事業者の大半は、いまだに農産物を原料の形で輸出している。海外の商社はベトナムから商品を買い、自社でブランドを付けて販売し、直接生産するベトナムの農家や企業の何倍も高い利益を得ているケースもある。

生産性が低い

ベトナムの農家の生産性は、アジアで最も低い水準にある。その主な原因は、生産規模が小さく細分化されていること、農家の専門知識や技能が低いこと、生産地の労働者に高齢者が多いことが原因として挙げられている。

ロスが多い

ベトナムでは現在、国内に農水産物を扱う冷蔵倉庫が50近くあり、約70万パレットを収容することができる。しかし、上記の冷蔵倉庫の数は、農水産物の生鮮保存と輸出向け加工のニーズをまだ満たしていない。例えば、ラムドン省農業局の統計によると、省の総農業生産量のうち、加工される農産物は約15%、コールドチェーンによる保存は50%に過ぎず、冷蔵保存されておらずダメージを受けた農産物がかなり多く存在するという。

ベトナムではこのようにコールドチェーンが未発達なため、農産物や食品などのロスが多く、コールドチェーンが必要な製品の商圏が限られている。

ベトナム農業の課題・問題点の解決策

本章では、上記で挙げた課題の解決策を考察していく。

品質向上

ベトナムの豊富な農産物の付加価値を高めるには、農産物の加工能力を向上させることが第一の解決策となる。ベトナム政府は原産地で現代的な技術を利用した果物、野菜、米の加工工場の開発を奨励している。

実際に、現代的なハイテク加工ラインを使用した加工工場のプロジェクトはいくつかある。以下は、国内外の投資家による大規模なプロジェクトである。

  • Doveco Son La 野菜・果物加工工場(Dong Giao Export Food 社):加工能力は年産 52,000 トンに達し、 濃縮果汁加工、冷凍青果加工、野菜・果物缶詰加工の3ラインを持つ。
  • Tanifood 野菜・果物加工工場 (Lavifood 社):生産能力は年間6万トンで、生鮮品、冷凍品、乾燥品、濃縮果汁、瓶詰めジュースなど様々な形態の野菜・果物を加工している。この工場は、ベトナムで初めてアメリカのLead Silver規格に適合し、管理・運営に4.0技術を適用している。
  • 農産物加工工場および農産物保管倉庫(F-ONE GLOBAL FOODS社、韓国):野菜・果物、海産物など年間3,000トンの農産物を加工、保存。加工後の製品は韓国に輸出されるほか、一部はベトナム国内で消費される。
Doveco 野菜・果物加工工場のパッションフルーツ濃縮果汁製造ライン 出所:ザライ省公報

ブランディング

農産物のブランディングも、商品価値を高めるための重要な解決策である。政府と多くの地方は、強いブランドを作るために、農家と企業の連携を支援し、十分な規模の生産地を作り上げてきた。また、農産物のブランドを国内外の消費者に近づけるために、貿易促進やブランド促進活動も推進されている。以下では画像で事例を紹介する。

ハノイでの2022年農業貿易促進フェア 出所:現地メディア Vietnam+
Central Retail Groupはティエンザン省産業貿易局と協力し開催したフルーツフェスティバル
出所:現地メディア Doan Nhan Tre

スマート農業の普及

スマート農業(またはハイテク農業)とは、新しい高度な技術(機械化、自動化、IT、バイオテクノロジー、新規な農業モデルなど)を農業生産に活用し、農産物の生産性と品質を向上させ、産業の持続的発展を目的とする農業である。

ベトナムでも近年、ラムドン、ハノイ、ニントゥアンなどの地域で、複数の企業や協同組合がスマート農業を積極的に取り入れ、一定の効果を上げている。具体的には、2022年6月末時点でベトナムには18箇所の農業地域があり、290の農業企業が野菜、花、果物、米、コーヒー、胡椒、水産養殖、家畜などの生産にハイテクを適用している。

主な応用技術としては、ビニールハウスや温室での栽培、高効率な灌漑技術(自動・半自動スプリンクラー、点滴灌漑)、農業管理におけるIoT技術の活用、植物の健康評価・モニタリング・播種・散布などにおけるドローンの活用などである。これらのような取り組みは、今後さらに拡大していくと考えられる。

ラムドン省ダラットの温室でのイチゴの栽培 現地メディア Zing news
メコンデルタで利用されている野菜栽培のための灌漑システム 出所:現地メディアVNEEP
ドローンを使った肥料の散布 出所:ベトナムのドローン製作会社mismart

コールドチェーンへの投資奨励

国内消費および輸出向けの農産物の保冷需要が高まる中、コールドチェーンのキャパシティがまだ十分でないベトナムでは、コールドチェーン開発への投資が急務となっている。

このような状況に際し、ベトナム政府は農産物の保存施設(乾燥、照射、殺菌、冷凍、生物保存を含む)への投資プロジェクトを持つ企業に対し、投資費用の70%(1プロジェクト2億VND以下)を支援するプロジェクトを立ち上げた。

実際にベトナムのコールドチェーン分野では、内資外資を問わず大規模な投資、プロジェクトが見られるようになっている。

Aviation Logistics社の農産物用冷凍倉庫 出所:現地物流会社 AVIATION LOGISTICS

ベトナムのコールドチェーンについては以下の記事で詳しく紹介しています。

まとめ

農業はベトナムの主要産業の一つであり、多くの農産物が世界トップの輸出量を誇るなど、ベトナム経済に大きな貢献をしている。しかし、ベトナムの農産物輸出のほとんどはまだ未加工品であり、付加価値が低いのが現状である。また、生産性の低さ、機械や技術への投資の少なさ、コールドチェーンの不足なども、ベトナムの農業が抱えている問題である。そのため、ベトナム政府は、農産物の加工、コールドチェーン、ハイテク農業など、多くの分野への投資を促進する政策も導入している。2030年までにベトナムの農業が世界のトップ15に入るという目標に向けて、これらの分野のプロジェクトも徐々に稼動してきました。

海外で農業に関連するビジネスを展開する際には、入念な調査が必要である。特にベトナムの農業は、エネルギーやIT、コールドチェーン等、関連する市場が多い。また、中小の農家も多く、ステークホルダーの関係も複雑である。正確な情報を事前に確認することが肝要である。

国際的な事業を始める際には、各国の専門家に相談することを検討すべきである。

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