ベトナム統計局によれば、2025年上半期のGDP成長率は前年同期比7.52%となり、過去15年間で最も高い水準を記録した。これは政府が第1四半期に発表した成長シナリオ(上半期7.58%、年間8%)とほぼ一致し、年後半の成長への圧力を軽減する成果とされている。
ベトナム政府はこの成果を受けて、通年の成長シナリオを再確認。2025年下半期は8.42%の成長を見込み、通年では8%達成を目指す。その実現には、公共投資の加速、科学技術・デジタル化・イノベーションの推進、信用供与や消費刺激策の実施が重要とされる。
公共投資では、高速道路、空港、都市環状線、エネルギーなどの国家インフラプロジェクトの推進が成長の主軸となる。一方、科学技術・デジタル化分野ではAIの活用による生産効率向上と競争力強化が期待され、消費分野では付加価値税の2%引き下げが内需拡大を後押しする。
また、金融政策では信用供与成長率16%を目指し、資金供給を強化。これは企業投資や消費の促進につながる。
2025年2月にはベトナム国会が「Nghị quyết 192/2025/QH15」を採択し、GDP成長目標8%超、GDP総額5,000億ドル超、一人当たりGDP5,000ドル超、CPI上昇率4.5〜5%を掲げた。ベトナム政府はこれを実行に移すべく、マクロ経済の安定とインフレ抑制を両立させながら、あらゆる政策を総動員している。
ベトナム経済・ビジネス関連の有料レポートはこちらからもご覧いただけます。
