2025年6月前半、ベトナムの輸出入総額は約350億ドルに達し、輸出が175.4億ドル、輸入が174.6億ドルで、わずかに0.08億ドルの貿易黒字となった。ただし、これは5月後半と比較して17.6%の減少であり、輸出は22.7%、輸入は11.6%のマイナスである。これにより、2025年1月から6月15日までの累計輸出入総額は約3910億ドルとなり、輸出は約1978億ドル、輸入は1930億ドル、貿易黒字は47.5億ドルと報告されている。
ベトナム商工省の報告によれば、2025年は世界経済が不安定であり、武力紛争や貿易摩擦、自然災害や気候変動など複合的なリスクが輸出入活動に影響を与えている。特に、米国が輸入品に10%の一律関税を導入したことや、EUのCBAM(炭素国境調整メカニズム)および森林破壊防止法など、非関税障壁がベトナム企業にとって大きな負担となっている。
その一方で、ベトナム企業はEVFTAやCPTPPといった新世代のFTAを活用し、輸出市場の拡大やサプライチェーンの強化、製品の品質向上に努めている。今後は輸出市場の多様化、FTAの効果的な活用、輸出入リスクの低減が重要となる。政府は原産地証明の厳格化や輸出支援体制の強化を通じて、外的ショックへの対応力向上を図っている。
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