ベトナムのごみ分別義務化、課題と対応策とは
ベトナムでは2025年1月1日から、環境保護法に基づき家庭ごみの分別が義務化された。この取り組みは、廃棄物処理の負担を軽減し、環境への影響を抑えることを目的としている。しかし、2月時点で分別の実施状況は十分とは言えず、多くの地域で徹底されていない。
ごみは再利用・リサイクル可能なもの、生ごみ、その他の可燃ごみに分別されるが、住民の意識の低さや行政の指導不足により、正しく分別できていない家庭が多い。特に都市部では、住民がごみの種類を把握しておらず、従来の習慣で分別せずに捨てるケースが目立つ。また、収集側でも分別用のごみ箱が整備されていないため、せっかく分別しても結局一緒に処理される状況が発生している。
ベトナム政府は違反者に対し罰則を設け、最大100万ドンの罰金を科すことが可能だが、住民の理解が進んでいないため、罰則の適用には慎重な対応が求められている。特に低所得層にとっては罰金が重くのしかかるため、分別の必要性を理解させる教育や、適切なインフラ整備が不可欠とされる。
専門家は、ごみ分別の徹底には法の実施だけでなく、行政の監視体制の強化、住民への啓発、インフラの整備が必要だと指摘している。ベトナム政府は、分別を徹底するための指導とサポートを強化し、適切な収集・処理システムの構築を急ぐべきであるとの意見が多く挙がっている。


