ベトナム水産業|循環経済とグリーン生産
ベトナムの水産業は、世界第3位の輸出国として市場のトレンドに迅速に適応している。ベトナム農業農村開発省によると、現在の水産業は、経済効率と環境に配慮したグリーン生産へとシフトしている。
環境適応型の革新モデル
特に注目されているのは、メコンデルタ地域で普及している稲作とエビ養殖の複合モデルである。このモデルは気候変動への適応を図りつつ、高い経済効果を生み出している。水産局長のルアン氏は、排出削減の重要性やVietGAP(ベトナムの良好な養殖慣行)の導入によるコスト削減と効率性の向上について強調している。VietGAPを採用することで、養殖業者は販売価格が上がるとの疑問に対し、実際にはコスト削減が可能であると説明している。
循環経済モデルと副産物の活用
ベトナムの水産業における循環経済モデルも重要なテーマである。特にエビ加工産業では、副産物(頭部、内臓、殻)が全体の33~46%を占めており、年間約32万5,000トンに達している。これら副産物には高価値な栄養素が含まれており、多くの工場がこれを利用して高付加価値製品を生産している。この取り組みは、持続可能な水産業の発展に寄与し、環境への負担を軽減する重要なステップとなっている。ベトナムは今後も持続可能な水産業の実現に向けて、グリーン生産や循環経済などの革新的なアプローチを進めていく方針である。これにより、国際市場での競争力を高めつつ、環境保護にも貢献することを目指している。
