ベトナムの半導体産業は、これまでの組立や検査中心から、高付加価値の製造・開発工程への参入を進めている。政府は政治局決議や国会決議、デジタル産業・科学技術関連法を整備し、半導体を11の戦略技術分野の一つに指定。さらに「半導体人材育成プログラム」により、大学・研究機関・企業が連携して専門人材を育成している。
現在、ベトナム国内ではチップ製造装置や材料、半導体部品の生産、パッケージング、検査といった工程が拡大。国営通信大手ビッテル(Viettel)はベトナム国内初のチップ製造工場開設を予定している。また米NVIDIAやクアルコムがAI・半導体研究開発拠点を設け、世界的サプライチェーンの一部がベトナムに移転しつつある。
人材面では、回路設計企業に約7,000人、パッケージ・検査や材料生産に約6,000人、技術員1万人が従事。320名の専門講師と約6,300名の大学生が半導体分野で学び、関連分野学生1.2万人も追加研修で転換可能としている。さらに日本や台湾、欧州の支援で年間1,000件の奨学金が提供されている。
今後は、選択的な外資誘致で設計企業100社、小規模チップ製造工場1カ所、パッケージ・検査工場10カ所を整備し、国レベルの共用半導体ラボ4室を含む研究インフラを構築する計画である。これにより、ベトナムは国際半導体市場での存在感を高めることを目指している。
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