2025年8月25日、ベトナム・クアンニン省の地方自治体は、クアンニンLNG発電所プロジェクトに関連する土地収用の進捗を加速させるため、地元の関係機関と会合を開催した。プロジェクトは、2021年にスタートし、2026年に第1号発電機の稼働を予定しており、全体で約2.2億米ドルの投資が見込まれている。計画されているLNG(液化天然ガス)発電所は、ベトナム・クアンニン省にとって初めてのLNG発電所であり、1,500MWの発電能力を持つ。具体的には、750MWの発電機が2基設置される予定である。発電所の敷地面積は109.82haで、そのうち31.33haは陸上の土地、残りの78.49haは水面となっている。
しかし、プロジェクトは現在、土地収用に関する遅延が発生しており、その進捗が思わしくない状況にある。特に、関連する住民との補償交渉において合意が得られていないため、土地の引き渡しが遅れており、結果としてプロジェクト全体のスケジュールに影響を与えている。地元政府は、住民との対話を強化し、補償案を公表することを求めており、9月中に土地の引き渡しを完了させることを目指している。
このLNG発電所が完成すると、年間9億キロワット時の電力を供給することができ、ベトナムのエネルギー安全保障に大きく貢献する。また、温室効果ガスの排出削減にも寄与することが期待されている。さらに、発電所は25年間で約5兆7,700億VND(約2.5億USD)の税収を見込んでおり、地方経済にも重要な役割を果たすことになる。
このプロジェクトは、ベトナムのエネルギー政策における重要な一環であり、再生可能エネルギーへの転換と温室効果ガス削減を進めるための鍵となる事業である。そのため、ベトナム政府や関係機関は、引き続き土地収用と補償問題を迅速に解決し、プロジェクトの成功に向けて全力で取り組む必要がある。
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