ベトナム国内の民間最大級プロジェクトとして、タップドアン・スアンティエンが「グリーンスチール」製造に特化した大規模鉄鋼コンビナートをナムディン省に建設する。総投資額は約9兆8000億VND(約6000億円)に上り、年産950万トンのグリーンスチール供給を見込む。製造には石炭を使用せず、LNGや水素を段階的に導入することでCO₂排出を最大86%削減し、COP26におけるベトナム政府の脱炭素コミットメントにも合致する。
建設地のナムディン省では港湾整備も並行して進められており、総合的な物流インフラも構築される。また、同社は原材料確保のため、アンゴラでの鉱山開発やバイオ炭素原料の植林計画を推進。加えて、日本・欧米への輸出を想定し、国際的なグリーンスチール認証の取得を視野に入れている。
同社はエネルギー・セメント・農業などの分野にも事業を多角化しており、今回のプロジェクトはその集大成となる。完工後は約3万人の雇用創出が見込まれ、北部沿岸経済の活性化とベトナム産業のグリーン転換における象徴的プロジェクトとなる。
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