2025年6月4日に開催されたベトナム政府の定例記者会見にて、公安省報道官のグエン・クオック・トアン少将は、偽造品、粗悪品、出所不明の商品、安全衛生上の問題を抱える食品に関する取り締まり強化策を発表した。公安省は5月15日より全国一斉の取り締まりキャンペーンを展開しており、これを3か月間の「重点取締り期間」と位置づけ、首相が示した1か月の猶予よりも長期的な対応を図っている。すでに全国の警察部門に対して、リソースを総動員しての対応が指示されている。あわせて、公安省は政府の特別タスクフォースと連携し、違反行為の摘発を迅速かつ断固たる姿勢で進めている。
加えて、公安省は制度面での抜本的な改革も視野に入れ、刑事法の見直し作業に着手。現在、政府および国会に提出予定の報告書を策定しており、特に偽造品・禁制品・粗悪品の製造および流通に対する罰則強化を提案する見込みである。さらに、金融・条件付き業種などの分野での法的整備についても検討している。

取り締まり開始から6月3日までの約半月間で、すでに全国24の省・市で36件の刑事事件が立件され、119人の被疑者が訴追された。違反内容の多くは、密輸、商業詐欺、偽造品の製造・販売に関わるものである。中には、国家管理機関に所属する現職・元職の公務員が、職権を利用して違法行為に加担、あるいは隠蔽行為を行ったとして処分の対象となっている。公安省は今後も法制度と法執行の両面から、社会秩序と消費者保護の強化に取り組む方針である。
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