ベトナム、ASEAN最高の成長率予測
2024年の経済成長率において、ベトナムはASEAN諸国中トップの5.8%を記録する見込みである。これはフィリピン(5.3%)、インドネシア(4.7%)、カンボジア(4%)、タイ(1.65%)を上回る水準である。輸出の拡大や不動産市場の回復、民間投資の再活性化が成長の原動力となった。
特に、輸出は前年同期比15.5%の伸びを見せ、雇用と所得水準の改善にも寄与した。ただし、貯蓄率が依然として高く、消費への波及は限定的である。また、ベトナムは輸出入依存度がGDPの約170%に達するため、世界の貿易政策や経済の変動に非常に敏感である。米国と中国への依存度も高く、貿易摩擦や世界経済の減速は成長リスクを高める。
さらに、投資促進策が財政余地にも関わらず、公共投資の低迷で効果が出にくい構造的課題も存在する。にもかかわらず、ADBはベトナムの2025年成長率を6.6%、2026年を6.5%と予測し、ベトナム経済の中長期的な成長ポテンシャルへの期待は依然として強い。世界銀行やADBは、ベトナムが今後もASEANの成長を牽引する存在であり続けると見ている。
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