ベトナムの自由貿易区開発と経済成長戦略
ベトナムでは、貿易促進と経済発展を目的として、自由貿易区(FTZ)の整備が進められている。FTZは、輸入品の保管・加工・再輸出を税制優遇のもとで行える特別区域であり、ベトナム国内の貿易と物流のハブとして機能する。現在、ホーチミン市、バリア・ブンタウ省、ダナン市などが候補地となっており、それぞれの地域で具体的な開発計画が進められている。
ダナン市では、国際空港とリエンチエウ港を活用し、物流・商業・製造を統合した経済拠点の形成を目指している。すでに特別経済区の設立が国会で承認され、税制優遇や規制緩和が導入される予定である。一方、バリア・ブンタウ省では、カイメップ・ハ港と連携したFTZの開発が進められており、2025年2月にはUAEのDPワールドと協力し、港湾インフラや物流システムの強化を図ることで合意した。
FTZの整備により、ベトナム国内の物流インフラが強化され、海外直接投資(FDI)の誘致が促進される。特に、輸出志向型産業やハイテク製造業の進出が期待され、経済の高度化と国際競争力の向上に貢献すると見込まれている。ベトナム政府は、税制優遇、インフラ整備、デジタル化の推進を通じて、国際貿易の競争力を高め、東南アジアの貿易拠点としての地位を確立することを目指している。


