VinfastがNASDAQ上場
ベトナムの電気自動車(EV)メーカーであるVinFastは、8月15日に米国の特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて米ナスダック市場(NASDAQ)への上場を果たした。時価総額は850億ドル(約12兆4000億円)を超え、ゼネラル・モーターズ(GM)の460億ドルを上回り、自動車メーカーで世界5位となった。
Vinfastは2017年にベトナム最大のコングロマリットであるVingroupの子会社として設立され、北部のハイフォン市で電気自動車、電動バイクの製造を行っている。今年の7月末に米国のノースカロライナ州で電気自動車の製造工場の建設に着工した。
VinFastが米国証券取引委員会(SEC)の厳しい要件を満たしたことは、ベトナムの自動車産業にとっては大きな一歩であり 、ベトナムの経済成長が発展する要因の一つになると考えられる。
ベトナムにおける自動車市場の動向
2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする目標を達成するために、世界各地でEVの開発と利用が促進されている。多くの先進国では、独自の技術を持つ競争力あるブランドが台頭している。
ベトナム政府はEVの支援政策として自動車登録税の免除、特別消費税の15%から3%への減税など、様々な政策を打ち出している。運輸省は、電気自動車の購入者に対する最大1,000ドルの補助や、EVメーカーに対する関税の免除などの政策を打ち出している。
これらの施策は、ベトナム市場への進出をより容易にし、EV市場の成長を後押ししている。