ベトナムでは出生時の男女比の不均衡が深刻化しており、2024年には、女子100人に対して男子110.7人と、生物学的な標準値(104〜106)を大きく上回った。特にバクニン省が119.6で全国最高、続いてビンフック省が118.5、ハノイ市が118.1、フンイエン省が116.7となっている。
紅河デルタ地域では11省のうち10省が110を超える一方、南部では105〜108と自然比に近い水準を維持している。政府はこれまで多くの対策を講じてきたが、改善は見られていない。
専門家は、男児を好む儒教的価値観や胎児の性別診断・選択の容易性が主因と指摘する。この傾向が継続すると、2034年には15〜49歳の男性の過剰人口が約150万人となり、2059年には180万人に達する可能性がある。
政府は2030年までに出生時男女比を自然水準(109以下)に戻すことを目標とし、社会意識の転換、女性の地位向上、北部地域での重点的な政策強化を進める方針である。
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