ベトナムのモバイル利用動向は大きな転換点を迎えている。モロコ(Moloco)、センサータワー(Sensor Tower)、シンギュラー(Singular)の最新調査によると、SNSアプリの利用時間は13億時間減少した一方、エンターテインメント、ゲーム、AI関連アプリの利用は大幅に増加した。現在、モバイル利用時間の51%以上がグーグル(Google)やメタ(Meta)のエコシステム外で発生しており、従来型SNS依存からの脱却が進んでいる。

出所:https://vneconomy.vn/techconnect/nguoi-dung-viet-giam-13-ty-gio-dung-mang-xa-hoi-xu-huong-bo-google-meta-va-vai-tro-quyet-dinh-cua-ai.htm
背景には、SNS疲れ、プライバシーやメンタルヘルスへの懸念、実用性や没入感を重視する消費行動の変化がある。ベトナムは若年層が多く、新技術への適応力が高いことから、東南アジアでも特に速いペースで変化が進む市場と位置付けられる。
企業側では、広告予算をグーグルやメタ以外のモバイルアプリへ分散することで、ROASが最大214%改善した事例も確認された。AIと機械学習は、分散したデータ環境下でのリアルタイム分析、精緻なターゲティング、広告の高度なパーソナライズを可能にする中核技術である。個人情報規制が強化される中、ファーストパーティーデータの整備と自動化戦略が、今後3~5年のベトナム・モバイル広告市場の成長を左右する要素となる。
