ベトナム北中部のゲアン省人民委員会は、国道1A拡張事業の進捗を確保するため、各地方自治体や関係部局に対し、未解決の課題を年内に解消するよう求めた。9月22日に行われた会合では、補償金支払いの遅延や住民からの苦情処理、土地関連の法的手続きの遅れなど、現場での課題が指摘された。
同省建設局の報告によれば、国道1Aの用地補償・移転費用として1,275億ドンが割り当てられ、そのうち6月末までに約678億ドンが承認され、住民に約667億ドンが支払われた。しかし、約10.7億ドンは未払いで新しい自治体に引き継がれ、さらに約597億ドンが未執行のまま残っている。このうち約319億ドンは再配分が予定されており、追加で約330億ドンの資金が必要とされている。
現場では補償金の遅延だけでなく、土地権利を巡る紛争や住民の訴訟、行政手続きの複雑さも課題となっている。会合では各自治体が財務局の迅速な資金配分や明確な手続き指針を要望したほか、治安維持や紛争解決の支援も必要とされた。
ホアン・フー・ヒエン副主席は、2025年末までに計画通り用地解放を完了することを最重要課題と強調。各自治体に対し、10月10日までに苦情件数を洗い出して省の指導部に報告し、10月30日までに解決するよう指示した。また、関係部局には現場からの疑問や困難に対して具体的な回答を行い、迅速な実務支援を求めた。
国道1Aはベトナム南北を貫く大動脈であり、その拡張は物流効率や地域経済発展に直結する。ゲアン省における本事業は、省内の交通インフラ改善と経済活性化に加え、国家的な輸送ネットワークの強化にもつながる重要なプロジェクトと位置づけられている。
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