ベトナム経済、税政策に揺れる2025年の展望
2025年第1四半期、ベトナム経済はGDP成長率6.93%と6年ぶりの高水準を記録した。加工製造業とサービス業が主な成長源で、農業も7年ぶりに回復。輸出入総額は2022.5億ドルに達し、FDIは前年同期比34.7%増、消費も堅調に推移した。政策面では機構改革と行政区再編が進行し、米国の対中税制に対応するための税率調整や市場多様化策も講じられた。
ただし、米国の対ベトナム制裁的な税率(最大46%)が経済に深刻な影響を及ぼすリスクが高まっている。これにより、FDI減少、輸出鈍化、インフレ圧力、企業の資金繰り悪化、債務不履行リスクなどが顕在化。また、民間投資と不動産・債券市場の回復は不十分で、企業の休廃業も増加傾向にある。
BIDV研究所は3つの成長シナリオを提示。基本シナリオでは成長率6.5〜7%、最悪では5.5%程度にとどまると予測する。CPIは4〜4.5%上昇と予想される。研究所は米国との通商交渉強化、FTA活用、市場多様化、制度改革、投資環境の改善などを提言しており、経済の自立性強化と新たな成長源確保が急務とされる。
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