ベトナム企業はGenAIを活用できるか
生成AI(GenAI)は、ベトナム国内の電子商取引(EC)業界にとって大きな転機をもたらしつつある。McKinseyの報告によれば、GenAIは顧客体験の個別最適化、物流やマーケティングなど多方面への連携強化を通じ、商取引の効率と生産性を飛躍的に高めるとされる。
LazadaとKantarの調査によると、ベトナムのEC販売者の42%がAIを実務に導入しており、これは東南アジア諸国の中でも最高水準である。ただし、真にAIを使いこなせている「AI熟練層」は24%にとどまり、大半が「関心層」または「慎重層」に分類される。
このような状況を踏まえ、Lazadaは「AI導入準備ガイド(Playbook)」を発表し、GenAIを用いた販促・業務最適化ツールを紹介している。たとえば「Lazada Business Advisor」は、販売動向の可視化やパフォーマンス改善を支援し、48%が活用、69%が満足と回答している。「AI Selling Points」や「AI Product Optimisation」も実装が容易で即効性が高く、導入の障壁が低い。
また、AI活用への障壁として挙げられるのは「コスト」「時間」「技術理解不足」であり、ベトナム企業の64%がコスト面、75%が知識面に不安を感じている。しかし、段階的導入と実用的なソリューションの選定により、このギャップは克服可能である。
GenAIの浸透は、ベトナム企業の国際競争力を大きく左右する。成功の鍵は、プラットフォームからの支援と、販売者自らの順応力と行動力にかかっている。
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