ベトナムは豊富な農産品を有しているが、製品加工が未発達
ベトナムは豊富な農産品を有しているが、加工技術や設備投資などが十分ではなく、付加価値の高い加工品の製造及び輸出があまり多くない。この問題を解決出来れば、ベトナムの農業と輸出は、より活発になると考えられる。
ベトナムは農業を行うにあたって、労働力、自然条件、土壌等の諸条件が良好で、以前からベトナムの重要な産業であった。農業の水準も年々、世界基準に近づきつつあり、農産品の輸出量は年々増加傾向にある。一見順調ではあるが、付加価値の低い未加工の製品の輸出がほとんどで、この状況は以前から改善できておらず、ベトナムの農産品はポテンシャルを発揮しきれていないと言える。
現状、ベトナムにおける加工品は主に、米、コーヒー、お茶などの豊富な種類の農産加工品を有している。しかし、ベトナムは加工業が未発展である。要因として、機械設備が古い、新しい技術の導入が出来ていない等が挙げられる。
ベトナムの農産品の輸出は主に未加工であり、その割合は70-85%を占める。付加価値の高い加工品の比率は、15-30%(業種による)程度である。具体的には、コーヒーは約15%、野菜や果物は10%、カシューナッツやアーモンドは10-15%である。ベトナムの農業の競争力を向上させるためには、付加価値の高い加工が欠かせない。
出所:VnEconomy