ベトナムの消費者が好印象を持つ企業とは?
近年、ベトナムの消費者はESGに積極的に取り組む企業に対して好印象を持っている。
世界中の大企業の投資と事業活動は、自社利益追求と共同利益への貢献の双方を追求する方針に変化している。その中で、ESGは財務状況だけでは見えにくい将来の企業価値を見通す上で、重要性が認識されている。
ESGとは企業経営・成長における、環境、社会、ガバナンスの頭文字を組み合わせた略語である。
・環境(Environment)
二酸化炭素(CO2)排出量の削減、廃水による水質汚染の改善、再生エネルギーの開発などといった様々な環境問題対策を指す。再生可能エネルギーの使用や生物多様性の確保など。
・社会(Social)
適正な労働条件や男女平等など職場での人権対策を指す。ダイバーシティ、ワーク・ライフ・バランス、児童労働問題、地域社会への貢献など。
・ガバナンス(Governance)
業績悪化に直結するような不祥事の回避、リスク管理のための情報開示や法令順守を指す。資本効率に対する意識など。
ベトナムの消費者は、社会貢献活動に積極的な企業の製品に対して「良い印象」を持っていることが明らかになっている。ベトナムでは、47%の回答者が社会的責任を果たす企業の商品・サービスを好むと回答した。(GlobeScan)この数字は世界平均の33%を上回っている。
ESGに取り組む企業はベトナムの消費者から信頼や好印象を得ているといえる。ベトナムでは口コミの影響力が非常に強く、消費者からの信頼や良い印象を得ることで企業の利益に繋がる。ESGの重要性は高まってきている。
出所:ベトナム現地メディアdantri.com.vn