ベトナム農林水産、米関税に警戒
2025年、ベトナム政府は農林水産分野において年間4~4.2%の成長を掲げており、第1四半期には3.74%のGDP成長を記録した。輸出額は前年同期比13.1%増の157.2億USDに達したが、一部品目では輸出単価の下落や主要市場での需要減により減少も見られた。
特に米の輸出額は約20%減、野菜・果物は中国向けが39%近く落ち込んだ。背景には原材料コストの上昇もある。米国による最大46%の対抗関税措置の影響を踏まえ、政府は3つのシナリオを準備。税率が10%のままなら影響は軽微であるが、20%なら輸出減は約20%、成長率も0.15~2pt減と予測。46%の場合は輸出減が40%に及び、成長率は0.4pt低下する可能性がある。
対応策として、戦略農産品に対する関税交渉、原材料輸入関税や税負担の一時的軽減、低利融資などが提案されている。さらに、技術革新と品質向上、米国基準への適合、多市場戦略(BRICS、ラテンアメリカ、アフリカ、ハラール市場など)も重視されている。Nghị quyết 57の方針に従い、科学技術とデジタル化を推進することで競争力強化を図る。外的リスクに対応する体制の整備が、今後の農業成長の鍵となる。
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