ベトナム国内の高級マンション併設のshophouse(商業用区画)が空室状態に陥っている。ハノイ市内の多くのプロジェクトで、20〜30百万VNDといった賃料にも関わらず、入居者が見つからないケースが相次いでいる。背景には、商業施設としての魅力が低下していること、Eコマースの急成長により消費者の購買行動が変化していることが挙げられる。
また、shophouse区画は価格が高止まりし、地元の住民にとっても商品価格が割高となるため、郊外の路面店を好む傾向が強まり、店舗経営の効率が悪化している。さらに、shophouseは個人所有が多く、運営や価格設定が安定しないという問題もある。こうした状況から、投資利回りは年2〜4%と低く、預金金利と比べても見劣りする。
専門家らは、需要に見合わないshophouseの乱開発や、商業機能の競合、設計段階での需要分析の不足を指摘している。CBREやSavillsなどの調査では、今後もこの傾向は続くとされ、shophouseの活用にはオフィスや教育施設への用途転換も検討すべきと提案されている。ベトナム国内の都市開発における商業区画の再評価が急務となっている。
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