ハノイ市人民委員会は9月18日、ベトナム大手複合企業でエネルギー、不動産、製造など幅広い分野に投資するアマッカオ(AMACCAO)グループと、エネルギー分野に特化した環境技術グリーン・セラフィン社と共同で、「セラフィン廃棄物発電所」の竣工式を開催した。同発電所は、ベトナム企業が独自に投資・運営する初の大規模電力施設であり、東南アジアでも有数の最新鋭廃棄物発電所となる。
本プロジェクトは2022年3月に着工し、通常5~8年かかる規模の建設を3年余りで完成させた。2025年7月1日に商業運転を開始し、処理能力は1日2,250トン、発電能力は毎時37MWで、ハノイ市の日常生活ごみのおよそ3分の1を処理できる。採用された技術はドイツ・マルティン社の焼却発電システムで、排ガス基準はEU2010を満たす。副産物の灰やスラグは再利用され、無焼成レンガやプレキャストコンクリート製品の製造に活用される。
ベトナム経済・ビジネス関連の有料レポート一覧
ベトナム経済・ビジネス関連の有料レポートはこちらからもご覧いただけます。