ベトナムのゴム産業、持続可能な成長とグリーン経済への道
近年、ベトナムのゴム産業は持続可能な成長とグリーン経済の推進に重点を置いている。2024年初め、ベトナム農業農村開発省は「2030年までの主要産業作物の発展計画」を承認し、25万~30万ヘクタールのゴム林が持続可能な森林認証を取得し、ベトナム産ゴムのラテックスおよび木材は100%トレーサビリティを確保する栽培地コードを取得する目標を設定した。
持続可能な森林管理認証事務局(VFCO)は、ベトナムが持続可能な森林管理と合法的・認証済み木材の使用に向けた法的枠組みを構築していると報告している。VFCOは、森林認証プログラム(PEFC)と協力し、持続可能な森林管理の目標達成に向けた取り組みを進めている。これらの施策は、EUの森林破壊防止規則(EUDR)の要件にも適合している。現在までに、ベトナムのゴム植林面積のうち12万3,660ヘクタールが認証を取得しており、これはベトナムのゴム企業が国際的な持続可能な開発基準に適応していることを示している。
ベトナム最大手のゴム生産会社であるVRGは、新たにグリーン成長戦略を発表した。この戦略では、2030年までに温室ガス排出量を最低15%削減し、2050年には30%削減する目標が設定されている。また、VRGは全体のゴム農園面積の60%に森林管理認証を取得することを目指し、全ての製造工場で加工・流通過程の管理認証も取得する計画である。
生産プロセスにおいても、VRGは2030年までに再生可能エネルギー使用率を15%以上にし、2050年には50%以上に引き上げることを目指している。また、水使用量を35%削減し、有害廃棄物を最小化することも目標としている。小規模農家への技術支援や高品質ゴム品種の提供も行い、持続可能かつ収益性の高い農業実践を促進している。これらの取り組みは、環境への影響を軽減しつつ新たなビジネスチャンスを創出する可能性を秘めており、ベトナムのゴム産業が持続可能な経済成長を遂げるための重要なステップとなっている。


