ベトナム統計総局の発表によると、ベトナムの2025年GDP成長率は前年比8.02%となり、過去15年間で2022年(8.12%)に次ぐ高水準を記録した。この中で、各地方の域内総生産(GRDP)成長率は5.84%から11.89%までと幅があり、地域間の成長格差が顕在化している。

クアンニン省とハイフォン市は、GRDP成長率がそれぞれ11.89%、11.81%と全国最高水準を記録した。これに加え、ニンビン省、フート省、バクニン省、クアンガイ省も2桁成長を達成している。高成長を遂げた地方に共通する特徴は、比較的強固な工業・サービス基盤を有し、制度改革や投資環境の改善を進めながら、特に外国直接投資(FDI)を効果的に活用している点である。成長は、大規模工業団地やFDIプロジェクトの稼働と密接に結び付いている。
一方、経済規模が比較的小さい一部の地方では、公共投資の迅速な執行や新分野の開発を通じて飛躍的な成長を実現した。成長率7~10%の安定成長グループは23省市に及び、7%未満にとどまる地方は5省市のみであった。
全国GDP成長への貢献度では、ハノイ市、ホーチミン市、ハイフォン市、ドンナイ省、バクニン省が引き続き経済の中核を担い、全体の55.4%を占めている。ただし、今後のGRDP成長維持については、世界経済の不確実性、物流コストの上昇、部分的なサプライチェーンの混乱に加え、国内では公共投資の執行の遅れや不動産市場の回復遅延など、内外の要因による課題が指摘されている。
