ベトナムにおける中国のFDI新規プロジェクト数がトップ
中国からのFDI(外国直接投資)資本には、国際的な大手企業が含まれており、分野としてはテクノロジー、電気・電子、加工・製造、インフラ、再生可能エネルギー、電気自動車などがある。
計画投資省によると、ベトナムでは2024年の1月~7月に91の国と地域の企業から投資があった。 投資額で見ると、シンガポールが引き続きトップに立っているが、新規プロジェクト数では中国が最も多い。
具体的には、シンガポールが総投資額において約65.2億ドル(総投資額の約36.2%)で最も多く、2023年同時期と比較して79.1%増加している。 香港は第2位で、21.9億ドル、総投資額の12.2%を占めており、前年同期の2倍以上の額である。続いて、日本、中国、韓国となっている。 プロジェクト数で見ると、中国が新規投資プロジェクト数でトップ(29.7%)、韓国は資本出資、株式購入の数では26%を占めている。
計画投資省のグエン・チ・ズン大臣によれば、中国からのFDI資本のポジティブな点は、テクノロジー、電気・電子、加工・製造、インフラ、再生可能エネルギー、電気自動車などの分野で国際的な大手企業が多く進出していることである。
実際、中国からのFDI資本は、以前は家具の製造・加工、鉄鋼、皮革製品、衣料、食品加工、プラスチック包装などの産業に集中していたが、近年はハイテク産業、部品・アクセサリーの製造、電子機器、自動車、グリーンエネルギーなどの分野にシフトしている。
投資を選別して誘致し、外国投資と国内経済の連携を促進することを目指して、計画投資省は制度、法令、行政手続きの困難や障害を迅速に見直し、解決のための取り組みを強化する予定だ。また、大規模で高品質、高技術なFDIプロジェクトを誘致することに重点を置き、加工・製造業、電子機器、半導体産業分野などのプロジェクトを迅速に進めるために、FDIにおける企業の課題や問題をタイムリーに処理していく方針だ。