ベトナムは、2029年からのカーボン・クレジット市場の正式運営を目指す
2024年9月4日にベトナム商工省発行の『Cong Thuong』誌が主催した討論会では、工業・商業分野の企業がカーボン市場に参入するための方策が議論された。この討論会には、ASEANカーボン・クレジット取引所の副社長であるグエン・ヴォ・チュオン・アイン氏や、ベトナムセメント協会のルオン・ドゥック・ロン副会長なども参加した。
チュオン・アイン氏は、国際的な約束や気候変動への圧力がカーボン市場の発展を促進していると述べ、企業がカーボン・クレジットプロジェクトを企画し、グリーン転換とデジタル転換を進めることが重要であると強調した。特に、グリーン転換はデジタル技術と連携して行う必要があると説明した。また、ロン氏はセメント業界における温室効果ガス排出の現状を報告し、セメント製造が全体のCO2排出量の90%以上を占めることを指摘した。
業界では2030年までに1トンあたりのCO2排出量を650kgに削減し、2050年には550kg以下に抑える目標を掲げている。これには代替燃料の使用やエネルギー効率改善、CO2捕獲技術の導入が含まれる。
商工省は、ベトナムが2029年からカーボン・クレジット市場を正式に運営するために準備を進めていると説明した。2028年までには法的基盤やインフラ整備に注力し、高品質なカーボン・クレジット生成に関する規定を整備することが目標となっている。商工省は企業がこれらの規定を理解し、カーボン・クレジット市場への参入準備を進めるための能力向上にも取り組んでいる。
討論会では、カーボン・クレジット市場への企業参加促進のための具体的な解決策も提案された。特に人材育成が重要視されており、カーボン・クレジット市場への理解を深めるための研修プログラムが必要とされている。このように、ベトナムではカーボン・クレジット市場の発展が急務であり、政府や企業が協力して持続可能な発展を目指す姿勢が伺われる。


