ベトナム・ハノイ国家大学に半導体・先端材料研究所設立
ベトナム・ハノイ国家大学は、2025年に「半導体・先端材料研究所(Viện Bán dẫn và Vật liệu tiên tiến)」の設立を正式に決定した。この研究所は、同大学のハイテク・イノベーションパークに属する新組織として設けられ、電子産業およびハイテク分野での研究・応用を目的としている。
設立の背景には、ベトナム政府および大学が推進する半導体産業の人材育成および基礎研究体制の強化方針がある。同研究所は、理論研究にとどまらず、産業界との連携を前提に、応用可能なプロジェクトに重点を置く方針を示しており、大学の教育・研究・社会貢献の3つの機能を統合するエコシステムの中核機関として機能する予定である。
主な研究分野としては、半導体技術とIC設計、AIチップ技術、量子コンピューティング、省エネプロセッサ、テレコムや国防・医療分野で使用される超材料・超伝導材料の開発が挙げられている。
また、研究所は今後、国内外の研究機関やテクノロジー企業との連携も視野に入れており、将来的にはベトナム国内での技術自立を加速させる拠点としての役割が期待されている。ハノイ国家大学は、すでにクリーンルーム設備などの基盤施設を整備しており、研究・開発から実用化へのスピードアップが可能な体制を構築中である。
この研究所の創設は、ベトナムが進める「半導体産業国家戦略」に沿った動きであり、長期的に見て国内外の研究者やスタートアップ企業が集まる拠点となる可能性を秘めている。
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