物流倉庫ビジネス進出はM&Aが有効な選択肢です
皆さま、こんにちは。ONE-VALUE株式会社の代表のホアです。
ベトナムの物流・倉庫市場に進出する方法は大きく2つ、独資による新規進出とM&A・合弁である。理論上は倉庫ビジネスは100%外資でも運営可能だが、実務的には「倉庫を建てるだけ」では顧客を得るのが難しく、現地企業との連携を通じて物流サービス全体を構築する視点が不可欠である。
この点で、M&Aは非常に有効な選択肢だと私は考えている。すでに実績や顧客基盤を持つ企業を買収することで、事業の立ち上げスピードは格段に上がり、収益化までの時間を大幅に短縮できる。一方、簿外債務や法務リスクといった懸念もあるため、デューデリジェンスの徹底が重要である。
現在、冷凍倉庫や最新設備を備えたコールドチェーン企業の譲渡案件など、質の高いM&A案件がいくつか市場に出ている。こうした機会に早期にアクセスするには、信頼できるM&Aアドバイザーと連携し、戦略的な案件選定が求められる。
私は、倉庫と物流を分離せず、一体で捉える視点こそが、ベトナムにおける物流事業の成長に直結すると確信している。単なる不動産ビジネスではなく、サービス産業としての物流倉庫業をどう組み立てるかが、今後の勝負の分かれ目になるだろう。
ONE-VALUE株式会社
代表取締役 Phi Hoa(フィホア)