バクリエウ省(Bac Lieu)の基本情報│ベトナム63省を徹底解説

バクリエウ省の特徴
バクリエウ省の経済発展状況
バクリエウ省における日本企業の投資状況
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バクリエウ省の特徴

本レポートでは、ベトナムのバクリエウ省の概要を網羅的に解説する。

地理

バクリエウ省は、ベトナム最南端のカマウ半島に位置するメコンデルタの沿岸省である。

人口

バクリエウ省の人口は約918,500人（2021年時点）。そのうち、都市部の人口は254,900人（全人口の27.75％）、農村部の人口は663,600人（全人口の72.25％）である。同省の人口密度は344人/km²である。

労働資源と平均給与

バクリエウ省は、工業とエネルギー分野の柱となる質の高い人材の需要に応えるため、大学と連携し、人材の育成を強化している。

地域の最低賃金：最も高いのはバクリエウ市（地域II）で416万VND/月、最も低いのは地域IVで325万VND/月である。

2020年の同省の一人当たり所得は5437万VND（2390ドル相当）で、都市部の平均所得は農村部の平均所得を上回っている。

インフラ

道路: 同省には多くの国道、省道、海防堤がある。バクリエウ省の道路のほとんどは川や運河に隣接している。バクリエウ-ハウジアン-ハーティエン高速道路は東南アジア諸国との国境貿易に便利である。

水路: バクリエウ省には、カマウ省と接するガンハオ川とハウザン省に接するカイ川という2つの河川が南北に位置している。水路交通は23の運河で構成され、約500トンの船舶の移動に便利である。

産業の強み

農業: 同省は、農業分野を近代化と持続可能性のために再編し、各製品の付加価値、効率性、競争力を向上させ、特にバリューチェーンに沿った生産を発展させている。

漁業: バクリエウ省は長い海岸線を持つため、養殖業、特にエビの養殖の発展に適している。

再生可能エネルギー: バクリエウ省は、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーの開発において、多くの可能性を有している。また、バクリエウ省はメコンデルタの中でも再生可能エネルギーやクリーンエネルギーの開発でリードしている省でもある。現在、同省には8つの風力発電プロジェクトがあり、その総発電容量は469.2MWに達している。

工業団地の数: 2022年、バクリエウ省では2つの工業団地と4つの産業クラスターが稼動している。

バクリエウ省で稼働している工業団地は以下の通りである

工業団地名	面積 (ha)	主な事業内容
Tra Kha工業団地	63.87	衣服製造業、革製品製造業、電子産業、情報・通信業、食料品製造業、飲料製造業、農林水産加工業
Lang Tram工業団地	96.54	農林水産物加工業、食品製造業、化学工業、電子工業

バクリエウ省の経済発展状況

本章では、バクリエウ省の経済を解説する。

経済成長

2021年のバクリエウ省の経済成長率は2020年比で5.05％上昇（メコンデルタで1位）。一人当たりのGRDPは5867万VND/人となった。

経済構造:農業が41.78％、工業・建設業が20.53％、サービス業が32.68％を占めている。

企業数

現在、バクリエウ省の企業総数は2194社であり、新たに設立された企業の数は336社である。

投資誘致のプロジェクト

2022年9月、バクリエウ省には20の有効なFDIプロジェクトがあり、主に輸出用の農水産物の生産・加工に力を入れている。

バクリエウ省における日本企業の投資状況

2006年、日本から100％出資したニジコ社がバクリエウ省で操業を開始した。また、2020年1月10日、多くの日本企業がバクリエウ省を訪れ、現地の農業生産技術について調査し、有機農業とハイテク農業に注目した。

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