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不動産・建設

ベトナム建設業界:資材不足が続く

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都市化における弊害

ベトナムでの都市化の急激な進展は経済発展や生活の利便性を向上させる一方で、多くの環境・資源に関する問題を引き起こしている。都市の成長とともに、住宅やインフラの建設が増大し、その結果、建設資材としての砂や石の需要が増加している。しかし、採掘活動に伴う環境破壊や資源の枯渇が深刻化している。特に発展途上国や新興国では、経済の発展とともに都市化が進む中で、これらの問題が顕在化している。ベトナムは、このような問題の典型的な事例として挙げられる国の一つである。

ベトナムにおける建設資材の不足は、例えばメコンデルタ地域で顕著である。資材の供給不足によって、建設プロジェクトの進行が遅延している。また、砂の価格上昇により、多くのゼネコン事業者がプロジェクトの実施を見合わせている状況である。ベトナムで計画されている南北高速道路の12のプロジェクトに関して、土、石、砂の総需要量は約9300万m³と見積もられている。しかし、各地域で供給が大きく下回っており、不足が続いている。(ベトナム交通運輸省調べ)

この資材不足を受け、ベトナムの交通運輸省(MOT)は対策として、基盤材料の供給に依存しないプロジェクト部分、例えば橋やトンネルの建設を優先する方針を採っている。また、国内の重要なインフラプロジェクトの資源不足を解消するため、政府への採掘許可手続きの簡素化や鉱業法・土地法の見直しを提案している。これに加えて、鉱業資産の認可手続きの効率化が計画されている。具体的には、地質調査の結果を基に、最適な採掘場所の特定と、重要なプロジェクトの建設に必要な資材を確保する計画である。

ベトナムは建設資材の供給不足に直面している
出所:tapchitaichinh.vn

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