ベトナムでは、地政学的リスクやグローバル・ミニマム課税の導入が進む中でも、外国直接投資(FDI)の実行額が堅調に拡大している。2025年1~11月のFDI実行額は236億ドル(約3兆5400億円)に達し、過去5年間で最高水準となった。

出所:https://thuonghieucongluan.com.vn/von-dau-tu-nuoc-ngoai-dang-ky-vao-viet-nam-nam-2023-dat-gan-36-61-ty-usd-tang-32-1-a208246.html
投資の質的構造も変化しており、製造・加工業が実行額全体の82.9%を占める。加えて、出資・株式取得は3,225件、総額61億1000万ドル(約9165億円)と前年同期比50%超の増加となり、既存企業を通じた市場参入が加速している。
2025年は欧州からの投資も顕在化し、スウェーデンが新規登録投資額10億ドル(約1500億円)で初めて主要投資国トップ5に入った。これは、ハイテク、再生可能エネルギー、持続可能分野を重視するベトナムの次世代FDI戦略と合致する動きである。
新規案件数は増加した一方、登録資本はやや減少し、多国籍企業の慎重姿勢も見られる。もっとも、2026年に向けては、グリーン投資とデジタルインフラを中心にFDIの拡大が見込まれている。
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