ベトナムのM&A市場は、約2年間の低迷期を経て回復局面に入り、国際企業による戦略資本と海外プライベートエクイティ(PE)ファンドの投資が本格的に戻りつつある。グラントソントン(Grant Thornton)の10月のデータによれば、完了案件の多くは外国投資家主導の戦略M&Aであり、従来の内部再編中心の傾向とは異なる。代表例として、住友(Sumitomo)が水力発電企業MEE JSCの49%を取得した案件が挙げられ、同社にとって同分野で初の買収である。
投資対象は大企業のみならず、中小企業や成長スタートアップにも広がり、特に再生可能エネルギー、グリーン物流、テクノロジー、医療分野で顕著である。これらの動きは、ベトナムの民間資本市場が再構築段階に入り、資本の多様化と柔軟な取引構造が進む中、2025〜2026年に向け新たなM&Aサイクルの到来を示唆している。
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